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ホルムアルデヒドと家具の関係とは?人体への影響は?

ホルムアルデヒドの人体への影響

住宅内の空気汚染の代表格となる悪者が「ホルムアルデヒド」という化学物質。健康に敏感な人なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。

このホルムアルデヒドは、家具や建材に含まれており、人体へ多大な影響を及ぼします。

では、具体的にどのような影響があるのでしょうか?

そこでこの記事では、ホルムアルデヒドと家具の関係から、人体への影響についてご紹介します。

ホルムアルデヒドの性質

ホルムアルデヒドとは、「VOC」と呼ばれる化学物質の1つ。

家具・建材・内装などに使われている接着剤や塗料から空気中に漏れています。

VOCとは?

VOC(volatile organic compounds)とは、ホルムアルデヒドをはじめとした揮発性有機化合物のことです。

「揮発性」とは常温でも気体として空気中に混ざりやすいことを指します。

ホルムアルデヒドの他に、トルエン、キシレンなども有名で、その他100種類以上あります。ほとんどが神経に異常をきたす危険な物質です。

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ホルムアルデヒドの性質

ホルムアルデヒドは、水によく溶ける性質が特徴的で、防腐剤としても使われています。

ホルムアルデヒドが水に溶けると、「ホルマリン」と呼び名が変わます。聞きなじみがあるのは「ホルマリン漬け」ですね。

ホルムアルデヒドの摂取量が多いと、「シックハウス症候群」の原因になります。

外より住宅内が危険

地球温暖化や大気汚染が危惧される昨今。「外の空気は汚染されていて、家の中の方が安全」と思っている人が多いようですが、全くその逆です。

一般的に、外の空気より、室内の方がはるかに汚染されています。

室内の空気が汚染されている原因は、安価な家具などから空気中に放出される化学物質。換気をしない限り、住宅内の空気中は化学物質で蔓延します。

夏はさらに危険

家具などから放出されるホルムアルデヒドは、温度の変化によって変わります。

温度が10℃上昇するとホルムアルデヒドの放散量は約2倍、15℃上昇すると約4倍も増加することが実証されています。

夏季にはホルムアルデヒドがたくさん放散されていると考えましょう。

ホルムアルデヒドの人体への影響は?

実際にホルムアルデヒドを摂取し続けると、どのような症状が現れるのでしょうか?

軽い症状は以下の通りです。

  • 目、のど、鼻に刺激を感じる
  • ぜんそく、アレルギー症状
  • ダルい、不眠、動悸

心当たりがあれば、ホルムアルデヒドの濃度が高い環境に居る可能性があります。

新居に引っ越してから体調が悪い、だるいと感じたらホルムアルデヒドが原因かもしれません。リフォーム直後や大型家具を購入した後にも現れます。

さらに濃度が高くなると、以下のような症状で知覚できます。

濃度(ppm) 知覚症状
0.2~1.0 異臭を感じる。
1.0~3.0 目・のど・鼻に刺激を感じる。
5.0 目・のど・鼻に強い刺激を感じる。軽く涙が出る。
15.0 涙・せきが出る。
20.0 呼吸が困難になる。
100以上 死亡。

ホルムアルデヒドの室内濃度については、厚生労働省が基準を設けました。

室内の測定を開始してから30分間の濃度が0.08ppm以下が望ましいとされています。

上記の表に基づくと、鼻を突くような異臭を感じたら用心した方が良いと考えましょう。

刺激を感じ始めたら、ホルムアルデヒドの濃度が高い可能性があります。

まとめ

家具や建具に含まれるホルムアルデヒドは、摂取し続けることでさまざまな体調不良を引き起こします。

新築やリフォームをした住宅に引っ越してから、頭痛やせき、ダルさに悩まされたら、シックハウス症候群が考えられます。

心当たりがある人は、換気などの基本的な対策を心がけてください。

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