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テーブルの塗装はウレタンとオイルのどっちを選ぶべきか

ウレタン塗装とオイル仕上げの違い
ダイニングテーブルは、「ウレタン」と「オイル」のどっちがおすすめか?元家具販売員がお答えします。

ダイニングテーブルを探しているときに、「オイル仕上げ」や「ウレタン塗装」などの表記を見かけ、「どっちの塗装にするべきか」と悩んだ経験はありませんか?

この悩みは、私がインテリアショップで働いていた時に、多くのお客様から寄せられたご相談です。ウレタンとオイルは、見た目だけではなく、機能性にも大きな違いがあります。

では、ダイニングテーブルの場合、どっちの塗装を選ぶべきなのか?この記事で詳しく解説します。

自分でダイニングテーブルに塗装をしようと考えている人も、ご参考にしてください。

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ウレタン塗装の特徴

まずは、それぞれの塗装の特徴の違いを解説します。

ウレタン塗装とは?

ウレタン塗装の正式名称は「ポリウレタン樹脂塗装」。

ダイニングテーブルをはじめとした家具に使われる塗装の中で、もっとも一般的な塗装です。ウレタン塗装は、木の表面に薄くて堅い膜をつくります。

似たような塗装に、「ラッカー塗装」があります。ウレタンとオイル塗装の中間的な塗装です。

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ウレタン塗装のメリット

  • 熱や水に強い
  • 高級感がある

ウレタン塗装の最大の特徴は、耐熱性や耐水性に優れていること。ダイニングテーブルに水滴が付いたとしても、ウレタン塗装なら輪染みの心配は要りません。

見た目の特徴は、光沢感があること。表面がツヤツヤとしているので、ダイニングテーブルに高級感が出ます。

ウレタン塗装のデメリット

  • 光沢が出てしまう
  • 塗装がハゲると見た目が悪い

光沢感があるダイニングテーブルは高級感がありますが、ナチュラルや北欧系のインテリアイメージには合いません。

ただし、最近は光沢感をおさえたウレタン塗装もあり、オイル塗装と見た目がほとんど変わらないダイニングテーブルもあります。

また、ウレタン塗装のダイニングテーブルを10~15年くらい使っていると、表面の一部がはがれることがあります。

ウレタン塗装の特徴は、光沢感と耐水性の高さ。長期的に使うと塗装がはがれるのがデメリット。

オイル仕上げ(塗装)の特徴

オイル仕上げとは?

「オイル塗装」は一般的な呼び方ではなく、正式には「オイル仕上げ」「オイルフィニッシュ」と呼ばれます。

表面に膜を張るウレタン塗装に対して、オイル仕上げは木の内部に特殊な油を家具の表面から浸透させます。

似たような仕上げに、石鹸やワックスを染み込ませる「ソープフィニッシュ」「ワックスフィニッシュ」があります。

オイル仕上げのメリット

  • 木の風合いが生きる
  • 木の呼吸を妨げない

表面に光沢感がでるウレタン塗装と比べると、木が持っている風合いを最大限に引き出せることがオイル仕上げのメリットです。

ナチュラルな見た目で、肌触りもウレタン塗装に比べると自然な仕上がりになります。

オイル仕上げのデメリット

  • 傷や汚れに弱い
  • オイルが抜けるとカサカサになる

オイル仕上げの最大の弱点は、耐水性がないこと。表面に塗膜がないので、ダイニングテーブルの水滴を放置すると輪染みができます。

「コップはコースターに置くから、輪染みは心配ない」と自分では気を付けているつもりでも、「気が付かないうちに子どもが水滴を垂らして、輪染みができた」というケースはよく耳にします。

自然な風合いが保てるオイル仕上げですが、ウレタンのような耐水性はありません。

ダイニングテーブルはどっちの塗装がおすすめ?

では、ダイニングテーブルの場合、「ウレタン」と「オイル」どっちの塗装を選ぶべきなのでしょうか?

私がお客様に「ウレタンとオイルはどっちが良いか?」と聞かれたら、「ウレタン塗装がおすすめです」と答えていました。

実用性で選ぶならウレタン塗装がおすすめ。水や傷に強く、使用時に気を使う必要がありません。

ウレタン塗装はテカテカした見た目が気になるところですが、最近は光沢感をおさえたウレタンも多く出回っています。

実際、私の家のダイニングテーブルもウレタン塗装ですが、光沢感は気になりません。

多様化する使われ方にも対応できる

最近では、「ダイニングテーブルを子どもの勉強デスクとして使う」など、テーブルの使われ方も多様化してきています。

子どもが勉強として使う場合も、やはり強度の高いウレタン塗装がおすすめ。子ども学習机には、基本的に強度の高い塗装がされているのですから。

我が家も、ダイニングテーブルを作業スペースとして使うことが多いため、実用性を考えてウレタン塗装を選びました。

塗装のはがれは大丈夫?

ウレタン塗装の場合、10年くらい使っていると表面がはがれることがあります。

塗装がはがれると見た目が悪くなることは事実ですが、家具は10年以上も使うことはほとんどありません。

5年も経過すればライフスタイルは変化し、10年も経てばダイニングテーブルに求めるサイズやデザインも大きく変わります。

先のことを考えすぎて、使いにくい家具を選んでしまっては本末転倒。見た目よりも、使い勝手が大切です。

まとめ

ダイニングテーブルの塗装は、オイル仕上げよりもウレタン塗装の方がおすすめです。

もちろん、「木の風合いを楽しみたい」「どうしてもナチュラルな雰囲気をつくりたい」とお考えならば、オイル仕上げを選ぶことを否定はできません。

見た目重視なら、オイル仕上げでも構いません。「見た目をとるか」「使いやすさをとるか」です。

オイル仕上げのダイニングテーブルを選ぶのであれば、メンテナンスをしっかり行う覚悟を決めて購入してくださいね。

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