日本の住宅向けに新しく設計されたDyson(ダイソン)のコードレス掃除機『V8 Slim Fluffy(SV10K SLM)』。ダイソンのコードレス掃除機の中では最軽量モデルの最新型です(2020年5月執筆時点)。
以前から気になっており、使っているキャニスター掃除機が故障し始めたことをきっかけに買い替えてみました。
実際に使っていくつかの気づきがあったので、この記事では、
を徹底的にご紹介したいと思います。
これからダイソンの掃除機に買い替えようと思っている方のご参考になれば幸いです。
『V8 Slim Fluffy』とは
製品名 | Dyson V8 Slim Fluffy (SV10K SLM) |
発売日 | 2019年8月 |
サイズ | 250×210×1123mm |
本体質量 | 2.15kg |
充電時間 | 約5時間 |
使用時間 | 通常モード約40分 強モード約8分 |
参考価格 | 53,900円 |
ダイソン『V8 Slim Fluffy』は『V8』をベースにより軽量化・コンパクト化したモデル。日本の狭い住宅向けに開発されたコードレス掃除機です。
『V8』との違い
- 0.46kgの軽量化
- ヘッドの小型化
- パイプの小径化・短縮化
『V8』の本体重量は2.61kg、『V8 Slim Fluffy』は2.15kgなので、0.46kg軽量化されています。
ヘッドは40%小型化されて、ソファの下などの狭いスキマも入るように設計されています。パイプの長さは小柄な日本人に合わせて6cm短縮されています。
『V8 Slim Fluffy+』との違い
『V8 Slim Fluffy』と『V8 Slim Fluffy+』の違いは付属品の数です。
『V8 Slim Fluffy+』には、「ミニモーターヘッド」「フトンツール」「LED隙間ノズル」がセットされています。LED隙間ノズルは、先端に装備されたLEDで照らしてくれるので、暗くて狭いスキマや届きにくい場所の掃除に便利です。
個人的には、『V8 Slim Fluffy』でも良いと思ました。LEDで光らないけど隙間ノズルも付属されていますし、「ミニモーターヘッド」「フトンツール」も正直使うかどうか微妙なところ。『V8 Slim Fluffy+』を買うと付属品が増えて収納に困るだけです。
『V8 Slim Fluffy』の付属品
ダイソン公式オンラインで『V8 Slim Fluffy』を注文しました(注文方法はこちらの記事にて詳しく解説)。
届いた箱は2つ。
小さい箱には、「隙間ノズル」と「コンビネーションノズル」が入っていました。
2つをつなげるとこんな感じ。
大きい箱には、本体と付属品の1部が入っていました。
全部並べるとこんな感じ。
- 収納用ブラケット
- バッテリー充電器
- パイプ
- 本体
- スリムソフトローラークリーナーヘッド
- コンビネーションノズル
- 隙間ノズル
が入っていました。
前述したとおり、『V8 Slim Fluffy+』には、これらに加えて「ミニモーターヘッド」「フトンツール」「LED隙間ノズル」があります。
『V8 Slim Fluffy』のレビュー
実際に使用してみて感じたことを「改善してほしい欠点」と「良かった点」に分けてご紹介します。
改善してほしい欠点
- トリガーをずっと押さないと吸えない
- 低身長の女性にはノズルが少し長い
- ゴミ捨てレバーが固い
- バッテリーがすぐ切れる
- 収納スタンドが壁に穴をあけないと使えない
トリガーをずっと押さないと吸えない
ダイソンのすべてのコードレス掃除機の欠点は、トリガー(スイッチ)をずっと押さないと吸えないこと。
日本の一般的な掃除機は、電源を「入」と「切」で切り替えると思います。一度「入」を押せば、「切」にするまでずっと掃除機は稼働します。でも、ダイソンの掃除機はトリガーを押している間しか稼働しません。このトリガー、ずっと押していると指や手が痛くなってしまいます。
トリガーは固定にしてほしいものです。
低身長の女性にはノズルが少し長い
『V8 Slim Fluffy』は日本向けに小型化・軽量化されていますが、それでも身長155cmの私の妻にはノズルが少し長く扱いづらいと感じたようです。低身長の日本人女性向けに、もう少しノズルを短くするか、調整できるようにすると良いと思いました。
ゴミ捨てレバーが固い
ゴミを捨てるときは、赤いレバーを引いて上にグッと持ち上げると、下のフタが開いてゴミを捨てられます。ゴミに触れることがなく、ワンタッチでゴミが捨てられるのです。
簡単にゴミが捨てられる仕様にはなっているものの、この赤いレバーを持ち上げるのは結構な力を必要とします。妻は「ちょっと大変」と不満をもらしています。
バッテリーがすぐ切れる
『V8 Slim Fluffy』のバッテリーのもちは約40分(モーター駆動ではない付属ツールを、通常モードで使用した場合の最長運転時間)。
でも、「通常」ではなく「強」にしたら約8分しかもちませんでした。1LDKくらいの広さなら強で掃除しても、途中でバッテリーが切れることはないかもしれません。戸建てのような広い住宅を「強」モードでずっと掃除すると、途中でバッテリー切れの心配がでてきます。
ただ、バッテリーもちが短いということは、それだけ吸引力が強い証拠でもあります。
収納スタンドが壁に穴をあけないと使えない
ダイソンの掃除機を買うと、収納スタンドが付属品として付いてきます。ダイソンは自立しないので、立てて収納・充電するならこのスタンドは必須です(立てないのなら写真のようにコンセントから直で充電可能)。
ただし、この収納スタンドを使うには壁に大きな穴を2つあけなければなりません。そうしないと、しっかり固定ができず掃除機が倒れてしまい、故障の原因になるのです。
賃貸なら壁に穴をあけることができませんし、マイホームでも壁に穴をあけるのって抵抗ありますよね。
壁に穴をあけたくない場合、別のメーカーが販売しているダイソン用の収納スタンドを買うしかありません。余計な出費が増えました。
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ダイソンのコードレス掃除機の収納におすすめなのが「山崎実業」のスタンド。壁の穴あけ不要で、付属品もまとめられるのでおしゃれに収納できます。
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良かった点
- 軽くて女性でも操作しやすい
- ヘッドがなめらかに回転する
- 騒音がかなり小さい
- 手入れがしやすい
- 排気がキレイでホコリ臭さがない
- 吸引力が強くてパワフル
軽くて女性でも操作しやすい
はじめて手に持ったときは、その軽さに感動すらしました。
昔、ダイソンの古い型を使っていて、その重さと大きさから「ダイソンって扱いづらいな」と思って以来、ずっと敬遠していましたが、『V8 Slim Fluffy』は本当に軽くて操作性に優れています。重さはたったの2.15kg。
ハイエンドのV11の方がパワーはあるけれど、狭い日本の住宅にはそこまでのパワーは求められないと思います。むしろ、日本の住宅には、『V8 Slim Fluffy』のような軽くて小回りが利き、かつ吸引力もあるコードレス掃除機が適していると思いました。
ヘッドがなめらかに回転する
ヘッドの回転はすごくなめらかで、日本の住宅向けにヘッドの奥行や高さも小型化されているため、狭い場所も掃除がしやすいです。
軽さや吸引力だけではなく、扱いやすさにも優れています。テレビボードの下やダイニングテーブルまわりの掃除がかなり楽でした。
騒音がかなり小さい
吸引力が強いのに、騒音はかなり小さいです(「強」にしたらうるさいです)。
実際、ウチの赤ちゃんが寝ているときに掃除機を「通常」モードで掃除していますが、起きることはありません。夜間に掃除機がけをするのも安心なレベルです。
手入れがしやすい
『V8 Slim Fluffy』はかなり細かく分解ができ、メンテナンスもしやすいです。メンテナンスが面倒で掃除機が汚れてしまい、空気を汚したり吸引力を下げてしまっては本末転倒ですよね。
排気がキレイでホコリ臭さがない
我が家には0歳の子とハウスダストのアレルギーの妻がいて、空気の汚れには敏感になっています。
ほかの掃除機を使っていると、部屋の中が少しホコリ臭くなったりします。でも、ダイソンの掃除機に変えてからホコリ臭さはなくなりました。
ダイソンの公式サイトによると、掃除機から排出される空気は、部屋の空気よりキレイなんだそう。
0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%捕らえ、部屋の空気よりもきれいな空気を排出します。
出典:Dyson V8 Slim|コードレス掃除機|ダイソン
掃除機の排気のキレイさにこだわるならダイソンがおすすめです。
吸引力が強くてパワフル
『V8 Slim Fluffy』のヘッドには、やわらかいナイロンフェルトとブラシを組み合わせたローラーを搭載しています。このローラーでゴミを絡め取ります。
試しに、床にコーヒーの粉をばら撒いたものを吸ってみました。細かい粉もキレイに吸い取ってくれました。
まとめ
ダイソン『V8 Slim Fluffy』は日本向けの軽量モデルです。
日本の狭い住宅でも掃除がしやすく、また、日本人女性でも扱いやすいよう軽くコンパクトに、かつ小回りが利くよう設計されています。
ダイソンの最大の欠点である「トリガーをずっと押さないと吸えない」は使っているうちに慣れます。慣れれば、使い勝手の良い掃除機だと思います。苦痛だった掃除が楽しくなりました。買って大正解。
次に買い替えるときも、ダイソンにしようと思っています。
今までダイソンを使っていた人も、これからはじめてダイソンを買う人にも、間違いなくおすすめできる機種です。