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家具はどう置けば暮らしやすくなる?配置の基礎テクニックまとめ

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2019-11-09

家具はどう置けば暮らしやすくなる?配置の基礎テクニックまとめ

インテリアコーディネーター

インテリアの専門学校「町田ひろ子アカデミー」を卒業後、家具屋「ACTUS」に勤務。現在はインテリアコーディネーターとして活動中。

模様替えや引っ越しで新しく家具を買ったとき、悩みがちなのが家具の置き方。

同じ広さの部屋でも、家具の置き方1つで暮らしやすくも、逆に暮らしにくくもなります。

では、どのように家具を配置すれば、暮らしやすく、かつ見栄えも良くなるのか?

その解決策となる家具配置の基礎テクニックが

の4つ。

各テクニックのポイントをこの記事に詳しく解説します。

スムーズに動けるように家具を配置する

家具を配置する前に、まずどこを通るか?をシミュレーションし、スムーズに動けるように家具配置を考えるのが基本です。これを考えずに適当に家具を配置してしまうと、通りたいところに家具があって邪魔になり、ストレスを感じます。

スムーズに動ける家具配置とは?

室内の人が通るルートの図面

▲ 動線を考えながら家具を配置するとスムーズに動ける

室内の人が通るルートを「動線と言います。家具配置を考えるとき、この動線を考えながら家具の置く場所を決めることがもっとも重要です。

動線がスムーズにつながっていると、部屋の大きさにかかわらず効率よく移動ができ、暮らしやすい部屋になります。反対に、動線上に家具を配置してしまうと、毎回その家具を避けるように通らなければならないため、ストレスに感じてしまいます。

スムーズに動ける家具配置のポイント

人がスムーズに動ける、つまり動線を考えた家具配置とは、

の3つを意識すること。

人が通らない場所に家具を配置する

人が通らない場所に家具を配置する

▲ 最短ルートに家具があると大回りしなければならない

人が通る場所に家具があると邪魔です。

動線は、目的の場所まで最短ルートでスムーズに移動できなくてはなりませんが、その最短ルートを家具でふさいでしまうと、家具を避けるように動かなければなりません。

たとえば上図のように、ドアからドアまで最短ルートで行きたいのに、最短ルート上にテーブルやソファなどがあると、それを避けるように大回りしなければなりません。

目的の場所まで最短距離で効率よく行けるように、ルートを妨げないように家具を配置しましょう。

十分な通路幅を確保する

動線には十分な通路幅を確保する

▲ 十分な通路幅がないと無駄な動きが増えてストレスに

人が通る場所に家具を置かないようにしても、その通り道が狭いと、通りにくくてストレスを感じます。

たとえば上図のように、ダイニングテーブルと壁の間の通路幅が狭い場合。こういった微妙な通路幅だと、結局 通路として使わなくなるためスペースの無駄遣いに。

十分な通路幅とは、

  • 人ひとりが正面向きで通る:55~60cm
  • 正面を向いて2人がすれ違う:110~120cm

ほどのスペースが目安。

動線となる通路には、この通路幅を確保しましょう。

通路幅が40cmくらいしかないと、毎回、体をひねったり横歩きしなくてはならないため、ストレスになります。

行き止まりをつくらないよう家具を配置する

行き止まりをつくらないよう家具を配置する

▲ 行き止まりをつくると動線がふさがれる

行き止まりがあると、そこを通り抜けられないため違うルートを通らなければなりません。これでは移動効率が悪くストレスに感じるでしょう。

たとえば上図のように、ダイニングセットを壁やキッチンカウンターに寄せると、動線がふさがれてしまいます。こうなると、奥(図の右下の席)に座る人は毎回、遠回りをしなければならないため移動効率が悪いです。

行き止まりをつくらず、どのルート(動線)も通り抜けられるよう家具を配置しましょう。

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家具をそろえて配置する

家具を配置するときは、それぞれの「共通点」を見つけて配置するとスッキリします。隣り合う家具の高さや奥行(前面)、色や素材の共通点を見つけて配置すると、まとまった印象が生まれます。

どのように家具をそろえるの?

動線を考えて家具配置(テクニック1で解説)をしても、配置の仕方で失敗すると全体にまとまりに欠けた印象になってしまいます。雑然とした雰囲気の部屋では、なかなかくつろげませんよね。

まとまりのある部屋に見せるには、高さや前面のラインをそろえて家具を配置すること。これだけで部屋全体に一体感が生まれ、グッと見栄えがよくなります。

家具をそろえて置くときのポイント

隣り合う家具に高低や奥行の凸凹があると、雑然とした印象になってしまいます。

まとまった印象に見せるポイントは、

の3つ。

家具の高さをそろえる

家具の高さがそろっていない配置

▲ 高さがバラバラで凸凹があると雑然とした印象になる

高さの違う家具がバラバラに並んでいると、部屋の見栄えが悪くなります。

家具を背の高い順に並べた配置

▲ 家具は高さをそろえるか背の高い順に並べる

家具選びの段階であれば、家具の高さはピッタリとそろえて購入するのが理想です。

今ある家具の高さがバラバラであれば、順番に並べ直して高さのラインに凹凸ができないように配置しましょう。背の低い家具は土台をプラスして高さをそろえるといった工夫もできます。

高さがそろうだけでスッキリします。

家具の奥行きをそろえる

隣り合った家具との前面のラインがそろっていない配置

▲ 奥行きがそろっていないと雑然とした印象になる

上図のように、家具の奥行きがバラバラで凹凸ができてしまうと、雑然とした印象になってしまいます。

隣り合った家具との前面のラインがそろった配置

▲ 家具は前面のラインをそろえて配置する

隣り合った家具の奥行きがそろわず、手前のラインに凹凸ができてしまう場合は、もっとも手前にある家具にあわせて配置しましょう。奥行の浅い家具は壁から離して配置します。

高さも手前のラインも両方そろうと、よりスッキリした印象になります。

家具の素材や色をそろえる

家具の素材や色がそろっていない配置

▲ 家具の色や素材がそろっていないと雑然として見える

家具に使われる素材はさまざま。それによって色や質感に違いがあらわれます。

素材や色、質感が統一されていないと、まとまりに欠けます。

家具の素材や色がそろっている配置

▲ 家具の色や素材をそろえるとまとまって見える

上図のように、同じ色や素材の家具をまとめて配置すると、違うメーカーのものでも統一感がでます。

理想は家具選びの段階で色や素材を統一させることですが、今ある家具で工夫するなら、素材や色ごとにまとめて配置すること。たとえば、「ブラウン色の家具」と「ナチュラル色の家具」が混在しているなら、色ごとにまとめて配置すると、少しまとまった印象になります。

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家具をまとめて配置する

家具を配置するときは、部屋のあちらこちらに分散させずに一カ所にまとめ、ドアの前は広くスペースをとると広く見え、息苦しさが緩和されます。

なぜ、家具をまとめて配置するの?

家具が分散していない部屋

▲ 家具を一カ所にまとめて配置すると広く見える

部屋の一カ所に家具をまとめて配置することで、視覚的に広く見せることができます。

上図のように、家具を部屋の一辺にまとめて配置すると、手前のスペースが広く空き、広く見えます。

同じ広さの部屋、同じ数の家具でも、床面や壁面の見え方によって部屋の広さの感じ方は異なります。床や壁をよりたくさん見せる方が広く見えて、ゆったりとした空間を演出できるのです。

家具が分散している部屋

▲ 家具を分散して配置すると狭く見える

たとえば上図のように、壁の4面すべてに家具があると壁面や床面が家具で埋まり、息苦しい雰囲気になってしまいます。さらにスペースをムダに使っている可能性も。

壁と床の見える面積が多くなるよう、家具はまとめて配置しましょう。

家具をまとめて配置するときのポイント

ドアの前に家具がない部屋

▲ ドアの前を広くあけると、部屋に入ったとき広く感じる

家具を配置する場所は、ドアから離れたエリアにまとめて置くのが理想的。部屋に入ったとき、大型家具が近くにある(見える)と狭い印象を与えてしまいます。

ドアの前に家具がある部屋

▲ 部屋に入ったときの視界を遮ると狭く見える

ドアの前はスペースを広く取り、家具は部屋の片側にまとめ、視線が抜ける見通しの良い家具配置を心がけましょう。こうすることで、スペースを無駄なく利用できます。

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視線が抜けるよう家具を配置する

視界を遮るように家具を置いてしまうと窮屈に感じます。視線が抜けるように家具を配置し、さらに「フォーカルポイント」をつくると、部屋の見栄えが良くなり、暮らしやすくなります。

視線が抜ける家具配置とは?

家具を配置するときに意識したいのが「視線の抜け感」。

視線の抜け感とは、部屋を見渡したときに視線を遮るモノがなく、見通しが良い状態を言います。

視線を遮るような場所に家具を配置したり、床から天井まである家具で壁面を覆ってしまうと、そこで視線がとまってしまい、窮屈さを感じさせます。

視線を意識した家具配置を心がけ、解放感のある空間を演出しましょう。

視線が抜ける家具配置のポイント

家具を配置するとき、

を意識すると、自然と視線が抜けて開放感のある空間になります。

窓を家具でふさがない

大きな窓の前に家具を置いた配置

▲ 大きな窓の前に家具を置くと視線が遮られて狭く感じる

一人暮らしのワンルームやマンションの部屋の構造で多いのが、掃き出し窓が1方向だけの(壁面の1カ所にだけある)タイプ。このタイプの部屋でありがちなのが、掃き出し窓の前に大型家具を配置してしまうこと。

大きな窓の前に家具を置かない配置

▲ 窓を家具でふさがないように家具を配置すると視線が抜けて広く見える

掃き出し窓は視線が抜ける絶好のポイント。外が見渡せるので部屋に広がりと開放感をもたせます。そんな大きな窓をソファやベッドなどの家具で配置しないように気を付けましょう。

背の高い家具を置かない

背の高い家具を配置した部屋

▲ 背の高い家具は圧迫感を与えて狭く見える

天井まで届く大きな家具を置いたり、背の高い家具の上にさらに収納ボックスなどを置いてしまうと、視線が抜けず圧迫感を覚えます。

背の低い家具を配置した部屋

▲ 背の低い家具を配置すると視線が抜けて広く見える

家具選びの段階であれば、背の低い家具を選ぶようにしましょう。どうしても背の高い家具を配置したいのなら、天井いっぱいまでの高さの家具ではなく、上部にすき間ができるくらいの高さがおすすめ。そこから視線が抜け、圧迫感を緩和してくれます。

今ある背の高い家具は、部屋の手前ではなく奥の方に配置すると、圧迫感を緩和できます。

フォーカルポイントをつくる

絵画を飾ってフォーカルポイントをつくった部屋

▲ 絵画などでフォーカルポイントを作ると視線がそこに集まり広がりを感じる

「フォーカルポイント」とは、部屋の中で自然と視線が集中する場所のこと。

フォーカルポイントがないと、雑多な場所に視線が向いてしまい、生活感を感じさせてしまいます。

小物やインテリアグリーン、ポスター、絵画など、印象的なモノがフォーカルポイントとして挙げられます。これらを配置し、視線をそこへ誘導させる工夫をしましょう。フォーカルポイントが1つあるだけで、そこに視線が向き、結果的に部屋に奥行きをもたせ、広く感じさせてくれます。

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まとめ

  • 部屋の中を最短距離でスムーズに動けるように家具を配置する
  • 家具の高さや奥行き、色や素材をそろえて配置する
  • 家具を部屋の一か所にまとめて配置する
  • フォーカルポイントを設置するなどして、視線が抜けるよう家具を配置する

家具を配置するとき、もっとも重要なのが「動線」です。目的の場所まで最短ルートで行けるよう、動線上には家具を置かないこと。

動線を確保したら、高さや前面のラインをそろえるように家具を配置していきます。なるべく、家具は分散させず一カ所にまとめて配置すると部屋が広く見えます。

家具配置では視線を意識することも大切です。視線を遮るような場所には家具を置かずに、見通しが良い、抜け感のある部屋にしましょう。

こうすることで、部屋が暮らしやすく、居心地の良い空間になります。どれも些細なことですが、大きな効果が期待できます。ぜひ実践してみてくださいね。

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