寝室はベッドの占める面積が大きく、ベッドをどこに、どんな向きで配置するか?が重要です。そこでこの記事では、
をイラスト付きで徹底解説します。
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寝室の家具配置のコツ
寝室の家具配置の例を紹介する前に、まずはインテリアのポイントを解説します。
全体のポイント
寝室はただ寝るための空間ではありません。1日の疲れをしっかり癒し、気持ちよく次の1日をスタートさせる場所ですので、くつろげる空間を目指すのがポイント。
くつろげる空間にするためには、空間のゆとりが大切。家具をテトリスのように寝室いっぱいに配置してしまうと窮屈になり、心理的安心感も失われます。
ベッドはもちろん必要な家具ですので、それ以外の家具は、部屋のゆとりとの兼ね合いを考えながら購入・配置を検討しましょう。
ベッド配置のポイント
寝室の主役になる家具がベッド。
ベッドのサイズと配置の仕方によって必要なスペースが異なってきます。自分の寝室の広さと見比べながら、どんなサイズのベッドなら空間のゆとりを保ちつつ置けるか?考えましょう。
ベッドの配置と窓の位置の関係も重要。横になったとき、頭に窓がある位置にベッドを配置してしまうと、冬は頭が冷えて眠りが浅くなります。朝方には日が入り、まぶしく感じるかもしれません。
ヘッドボードは窓のない壁につける配置が基本ですので、ベッドヘッドに窓がある配置は特別な理由がない限り避けてください。
ベッドまわりの配置のポイント
ベッドのまわりには、寝室内の移動スペースのほか、収納家具から衣類などを出し入れするためのスペース、着替えのためのスペースが必要です。
寝室はリビングやダイニングと違い、移動が少ないため通路幅は40~50cm前後確保すれば大丈夫です。クローゼットの開閉のためにはベッドから90cmほどは間隔をあけましょう。
ドアやクローゼットの近くにベッドを配置する場合は、扉の開閉時にぶつからないかチェックしてください。
寝室の家具配置の例
寝室の家具配置は、ベッドを中心に考えます。
ベッドのサイズと配置の仕方によって必要なスペースが異なってきます。自分の寝室の広さと見比べながら、どんなサイズのベッドなら置けるか?チェックしましょう。
ここでは、
の3つの広さ別に、それぞれ2パターンの家具配置をご紹介します。
6畳の寝室
ダブルベッド1台を配置
6畳の寝室にダブルベッド1台を配置した例です。ベッドのまわりに十分なスペースを確保するため、なるべく他の家具を置かないようにしましょう。こうすることで、寝室内の移動やベッドメイキングがしやすく快適です。
シングルベッド2台を配置
6畳の広さにシングルベッド2台を離して配置し、まわりに必要なスペースを確保すると、6畳がほぼ埋まります。ベッド以外に家具を置く余裕はありません。
チェストなどの家具を置きたい場合、シングルベッド2台をくっつけるか、ベッド購入前ならダブルベッドにするという選択肢も考えられます。
8畳の寝室
ダブルベッド1台を配置
8畳の広さにダブルベッドを置くなら、コンパクトに収まります。ベッドを配置しても、デスクやチェストを配置するための十分なスペースがあります。
シングルベッド2台を配置
8畳にシングルベッド2台を離して配置すると、約6畳のスペースが埋まります。あと2畳ほどの広さには、チェストなどの収納家具を置くことが可能です。
10畳の寝室
ダブルベッド1台を配置
ダブルベッド1台を配置し、ベッドのまわりに通路幅をあけると約4.5畳が埋まります。10畳であれば寝室の半分がベッドスペースとなり、あとの半分は趣味や仕事のスペースに活用できます。
たとえば、ベッドスペースの隣に本棚などを間仕切りのように使い、書斎コーナーを設けるといった配置が考えられます。
シングルベッド2台を配置
シングルベッド2台を離して配置し、ベッドのまわりに通路幅をあけると約6畳が埋まります。残りの4畳ほどの広さには、パーソナルチェアとテーブルを配置してリビングコーナーをつくるといった配置が考えられます。
ベッドまわりに必要なスペースは?
寝室は、まずベッドの配置を考え、そのまわりに十分なスペースをあけます。動作によって確保すべきスペースは異なります。以下に目安となる寸法をご紹介します。
ベッドから壁の間
ベッドを壁に寄せるとゆとりを感じられないため、基本的にベッドの左右は十分なスペースをあけます。
ただ、寝室が狭くどうしても壁に寄せなければならない場合は、壁から10cm以上あけてベッドを配置しましょう。壁にピッタリくっつけると、通気性が悪くなるほか、掛け布団が反対側に落ちやすくなります。
通路幅
寝室は動き回る部屋ではないため、通路幅として50cm程度あれば十分です(ほかの部屋だと通路幅50cmは狭すぎます)。
ベッドとクローゼットの間
寝室にクローゼットがある場合、ドアの開閉や物を出し入れするために90cm程度の間隔をあけないと動作に支障が出ます。引き戸や折り戸タイプなら50~60cmほどで問題ありません。
ベッドとチェストの間
寝室にチェストを配置するなら、引き出すスペースと人がかがむためのスペースが必要となるため、ベッドとチェストの間は75cmくらいあけます。
ベッドとオープン棚の間
本棚など、引き出しのないタイプの棚をベッドサイドに配置するなら、ベッドとオープン棚の間は50~60cmくらいあけます。
ベッドとデスクの間
デスクを配置するなら、ベッドとの間は110cmくらいあけます。座っている人の後ろを通路にしないのであれば、70cmで大丈夫です。
まとめ
- 寝室はくつろげる空間を演出する
- 窮屈にならないよう家具を配置しすぎない
- ベッドヘッドは窓につけない
寝室は、くつろげる空間を演出するのがポイント。ベッドのまわりにはスペースをあけて開放感ある空間にした方が、動作の妨げにならず、ゆとりが生まれます。
必要なスペースは、家具の種類やサイズによって異なります。その家具を使うときの動作をシミュレーションし、必要スペースを想定し、ゆとりのある家具配置を心がけましょう。
夫婦の場合、シングルベッド2台か?ダブルベッド1台か?が迷いどころ。シングルベッド2台は約6畳のスペースが必要になるので、ご自身の寝室の広さ、ほかの家具との兼ね合いを考えながら慎重に選びましょう。省スペースなのはダブルベッドです。
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