「動線(どうせん)」とは、室内の人が通るルートのこと。動線は間取りと家具配置によって決まります。
動線を妨げるように家具を配置するとストレスに感じるので、人が通らない場所に家具を配置するのはもちろん、十分な通路幅を確保するなどの工夫をしましょう。
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「動線」とは?
室内の人が通るルートを「動線」と言います。
生活するうえで快適な部屋にするには、人の移動が簡単にできる工夫が求められます。目的の場所まで最短ルートでスムーズに行ければ、ストレスがなくて快適ですよね。
動線は間取りや家具配置によって決まります。目的の場所まで行くのに、途中に家具が置いてあったら邪魔でしかありません。動線を妨げないような家具配置にして、暮らしやすい部屋づくりを目指しましょう。
動線計画で意識したい3つのポイント
動線計画のポイントは、
- 人の通り道に家具を配置しない
- 動線には十分な通路幅を確保する
- 行き止まりをつくらないよう家具を配置する
の3つ。
人の通り道に家具を配置しない
動線計画の基本は、人の移動が簡単にできるように家具を配置すること。目的の場所まで最短距離で効率よく行けるように、ルートを妨げないように家具を配置します。
たとえば、リビングを通って掃き出し窓まで行きたいとき、通路の途中にテーブルやソファがあったら、それを避けるように通らなくてはなりません(上図)。些細なことかもしれませんが、毎日、遠回りするのはストレスですよね。
家具を配置するときは、家具が人の動きを妨げないか?最短距離で移動できるよう配置できているか?チェックしましょう。
動線には十分な通路幅を確保する
動線は、ただ確保すれば良いものではありません。ルートがあっても、その通路幅が狭ければ無駄な動きが多くなり快適ではなくなります。
- 人ひとりが正面向きで通るとき:55~60cm
- 正面を向いて2人がすれ違うとき:110~120cm
ほどの通路幅が必要です。動線となる通路には、この通路幅を確保しましょう。
十分な通路幅がとれない狭い部屋では、優先順位をつけます。すれ違うことの多い通路は広めに、たまにしか通らない通路は多少狭くすると、生活に大きな支障はありません。
行き止まりをつくらないよう家具を配置する
動線計画では、行き止まりをつくらず、どのルートも通り抜けられるように家具を配置することも重要です。
たとえば、大きめのダイニングセットを壁やキッチンカウンターに寄せると、スペースは広がりますが、動線がふさがれてしまいます。動線がふさがってしまうと、遠回りをしなければならないためストレスに。
動線が袋小路にならないように家具を配置しましょう。
まとめ
- 「動線」とは室内の人が通るルートのこと
- 人の移動が簡単にできるように家具を配置するのが動線計画の基本
- 動線(通路幅)は、最低でも60cm前後を確保する
- どのルートも通り抜けられるように家具を配置する
暮らしやすさは、家具配置で決まります。
動線をさまたげるような場所に家具を配置してしまうと、とたんに暮らしにくくなります。家具を配置するときは、動線をふさがないようにしましょう。
動線がふさがれてしまう原因は、家具が多すぎて部屋を圧迫している可能性も考えられます。この場合、不要な家具を処分するなどの工夫も大切です。
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