狭い部屋でも、家具配置の工夫次第でゆったりとした空間を演出することが可能です。
今ある家具で部屋を広く見せるには、大型家具の配置を工夫し、天井や床、壁をできるだけ多く見せるのがポイント。この記事で具体的なテクニックをご紹介します。
あわせて読みたい
不要な家具を置かない
部屋の広さに対して、部屋に配置している家具が多ければ多いほど、狭く感じます。
当然のことではあるものの、暮らしているといつの間にか家具が増えていき、不要な家具で部屋を窮屈にしてしまうのはよくあること。
家具の占有面積(部屋の中に家具が占める面積)は、部屋の広さの3分の1までが理想とされています。3分の1以上の家具を配置してしまうと、窮屈な印象を与えてしまうのです。たとえば、6畳の部屋だったら、家具は2畳分までの広さ(大きさ)でおさえるのが理想的。
部屋の中を見渡し、家具の占有面積が高ければ、不要な家具の処分を検討した方が良いでしょう。
家具を分散させない
不要な家具の処分はできなくても、今ある家具の配置を工夫し、視覚的に広く見せることも可能です。
同じ家具の数でも、床や壁をより多く見せる方が広く見え、ゆったりとした空間になります。
上図のように、家具を部屋のあちらこちらに配置していると、狭く見えたり、散らかった印象に見えてしまいます。
そのため、家具を部屋のあちらこちらに分散させず、できるだけ部屋の一カ所にまとめて配置しましょう。
たとえば、家具を壁の4面すべてに配置しているなら、1面か2面の壁に集中させて配置します(上図)。こうするだけで、息苦しい印象から広々とした印象に変わります。
ドア近くに家具を置かない
家具を配置する場所は、ドアから離れた場所が理想的。部屋に入ったとき、大型家具が近くにある(見える)と狭い印象を与えてしまいます。
上図のように、ドアを開けて目の前にソファがあると、息苦しさを感じてしまうでしょう。
ドアの前はスペースを広く取り、家具は部屋の片側にまとめ、視線が抜ける見通しの良い家具配置を心がると、部屋が広く見えます。
まとめ
- 家具の占有面積が部屋の広さの3分の1以内になるよう抑える
- 家具を分散させず、できるだけ部屋の一カ所にまとめる
- ドアの前には家具を置かず、見通しの良い家具配置を心がける
部屋の印象は、家具配置でガラッと変わります。部屋が狭く窮屈に感じているのなら、家具配置を見直してみましょう。
-
開放感のある部屋にするための家具配置のコツ
狭い部屋を広く見せるためには、視線の抜けをつくることが重要。ポイントは「大きな窓の前に家具を置かない」「背の高い家具は置かない」「フォーカルポイントをつくる」の3つ。
続きを見る
あなたへのおすすめ
-
【図解】ソファとリビングテーブルはどれくらい間隔をあけるべきか?
ソファとリビングテーブルの間に必要なスペースは、ソファの座面高によって異なります。座面高35cm前後なら45cm~50cmくらい、42cm前後なら35cm~45cmくらい離せば良いでしょう。
-
【図解】ソファの基本の配置3パターン
2~3人掛けのソファを1つだけを配置するなら「I型(並列型)」、ソファを2つ以上配置できるなら「対面型」か「L字型」が考えられます。
-
【図解】リビングの家具配置の例とレイアウトのポイント
リビングで主役になる家具「ソファ」「リビングテーブル」「テレビボード」のレイアウトのポイントと配置例をイラストで解説。ソファとリビングテーブルはどのくらい間隔をあけるべきか?ソファはどんな配置パターンがあるか?詳しくご紹介します。
-
【図解】ダイニングの家具配置に必要なスペースとレイアウトのポイント
ダイニングセット(ダイニングテーブルとダイニングチェア)を部屋に配置するときのポイントをイラストで詳しく解説。
-
6畳・8畳・10畳の寝室の家具配置例
寝室の家具配置の例をイラストで解説。6畳・8畳・10畳それぞれの広さの寝室で、ダブルベッド1台と、シングルベッド2台を配置したときのイメージをご紹介します。