日本で絶大な人気を誇るIKEA。おしゃれなインテリアが低価格で購入できるので、幅広い支持を受けています。
私も以前は好きでしたが、インテリアをきちんと勉強してからは、IKEAの一部の家具を購入しなくなりました。この記事では、その理由について述べさせていただきます。
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IKEAは欧米人のための家具
IKEAの家具に限らず、すべてのモノのデザインは、人体の寸法や体格を考えられて作られています。
家具のデザインも、人間工学に基づいて計算されて作られます。
単純に「かっこいい!」とか「おしゃれ」だけを意識するのではなく、使う人のことを考え、「どのようにデザインすれば使いやすいか」を研究しているわけです。
IKEAの家具も当然、人間工学に基づいて作られています。しかし、IKEAの家具は、誰の体格に合わせて作られているのでしょうか?
実は、スウェーデン発祥のIKEAは、欧米人の体格に合わせて家具が設計されているのです。
欧米人向けの家具は大きすぎる
欧米人の規格にあわせて作られた家具が、なぜ日本人に合わないのか。その答えは、欧米人と日本人との「体格の差」にあります。
身長の差 | 男性の平均(cm) | 女性の平均(cm) |
日本 | 171.6 | 158.5 |
スウェーデン | 180.6 | 166.6 |
日本人とスウェーデン人の身長は、男性で9cm、女性で8cmも違います。体格の違いも明らかで、外国人の方がしっかりしていて、細身の日本人とは違います。
つまり、体格が大きい欧米人のためにつくられたIKEAの家具は、小柄な日本人には大きすぎるのです。
日本と欧米の家具のサイズの違い
では、実際にどれくらいの家具のサイズの違いがあるのか。疑問に思っている人は比べてみてください。
日本人に合わせて作られた家具は、
- 椅子の座面の高さは42cm
- テーブルの高さは70cm
が一般的です。
一方のIKEAの家具は、
- 椅子の座面の高さは46~48cm
- テーブルの高さは74cm
「たった数cmの差」と思われるかもしれませんが、家具のデザインは数ミリ単位で計算されます。
座面やテーブルの面積が大きいことは問題ではありませんが、高さは1cmでも違うと居心地に大きく影響します。
まとめ
IKEAの家具は、体の大きい欧米人のための家具。小柄な日本人にはサイズがあっていないので、「安いから」という理由だけで購入するのはおすすめしません。
もちろん、「すべての商品が悪い」と言うことではありません。
私もIKEAの照明や雑貨は使っています。テーブルや椅子を購入するときは、よく考えて選びましょう。
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