くつろぐことを目的としたリビングの家具「ソファ」。
見た目やデザインにもこだわりたいところですが、重要なのは、自分のライフスタイルにあわせて選ぶこと。
見た目や値段、部屋の広さばかりに注視してソファを選んでしまうと、少しもくつろげず、かえって邪魔になるだけ。座らなくなると、ソファの上が脱ぎ捨てた上着や小物類の置き場になってしまいます。
あなたのソファ選びの判断は大丈夫ですか?
この記事でご紹介する『ソファ選びでやりがちな4つの失敗例』をチェックし、くつろげるソファ選びの参考にしてみてください。
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ソファ選びの失敗例
失敗例1: 部屋の広さに合わせて、コンパクトなソファを選ぶ
部屋が広くない場合、その広さに合わせて小さめのコンパクトなソファを選ぶと失敗します。
ソファは部屋の広さを基準にすると失敗する
ソファのサイズを選ぶとき、何を基準に選びますか?
多くの人は「部屋の広さ」を基準にします。「リビングの広さはこのくらいだから、ソファはこのくらいのサイズにしよう」と。
間違いではありませんが、この選び方はちょっと危険。
ソファのサイズは、「部屋の広さ」ではなく「座る人の人数」で選ぶべきです。
失敗例
たとえば、新婚の2人暮らしで、ちょっと狭いリビングにソファを置きたい場合。「リビングが狭いから」と2人がギリギリ座れるくらいのコンパクトなソファを選ぶとします。
1人で座るときには良いかもしれませんが、2人が並んで座ったときにはゆとりがないためくつろげません。
ソファで横になって寝そべろうとしても、体がはみ出してしまい、全然くつろげません。
友人や知人が来たとき、家族が増えたときにも、コンパクトなソファでは応対できません。
失敗例2:やわらか過ぎるソファを選ぶ
ソファの座面がやわらか過ぎると座り心地が悪くなります。長時間の使用を前提に考えると、やわらか過ぎるソファはおすすめしません。
ソファの座面がやわらか過ぎると疲れやすい
ソファの座り心地はとっても大切。座ってくつろぐ家具なので、何よりも座り心地の良いものを選びたいですよね。
座り心地を左右するのが、座面のかたさ。やわらかいタイプが良いか?かたいタイプが良いか?が座り心地に影響します。
人気なのは、かたいタイプよりもやわらいタイプ。座面がやわらかいと、フワッとしているので座った瞬間は気持ち良いですよね。
ところが、極端にやわらかいと、かえって疲れやすくなることがあります。
失敗例
たとえば、売り場でソファに座って座り心地をチェックするとき。
座った瞬間にフワッと体を包み込まれると、気持ちよく感じ、そのソファに決めてしまうかもしれません。
たしかに、板のようにかたい座面ではくつろげませんよね。だからと言って、やわらか過ぎるのも良くありません。
やわらか過ぎると身体をしっかり支えられず腰痛になりやすくなります。
失敗例3:売り場で靴を履いたままソファを選ぶ
靴を履いたまま座っても座り心地は分からない
私が家具屋で働いていたとき、ソファを選んでいるお客様に必ず言っていたのがことがあります。
それが、
「靴や上着を脱いで、もっとリラックスして座ってみてください」
です。
家のソファでくつろぐシーンを考えてみてください。靴を履いていますか?上着を着ていますか?そんなに浅く座りますか?
ソファはくつろぐ家具です。家では靴なんか履きませんし、上着も脱いで、もっと深く、だらしなく座るはずです。
失敗例
家具屋の売り場のソファに座るとき、誰もが他人の目を気にして、お行儀よく座ってしまいがち。靴を脱いで座ったり、寝そべったりするとマナーが悪いと思われ、白い目で見られるからかもしれません。
ですが、他人の目を気にしてお行事よく座っていると、ソファの本当の座り心地を確かめられません。
靴を履いたまま、背筋を伸ばして座ると、自分の体にフィットしているか?自分の使い方に合っているか?が確認できないのです。
失敗例4:パッと見はおしゃれ!な目立つ色のソファを選ぶ
目立つ色は飽きやすく、目障りになる
インテリア雑誌や家具のカタログを見ていると、目立つ色、派手な柄のソファに目を奪われることでしょう。
パッと見でおしゃれなソファは素敵ですし、それさえあればインテリアもオシャレになりそうです。
ところが、目立つ色、派手な柄のソファはインテリアに馴染みにくい欠点をもちます。
それ単体で見ればオシャレで素敵ですが、どの部屋にも合うわけではありませんし、かえって目障りになることさえあります。
一人暮らしなど、特に若い人に多い失敗例ですが、派手な色・柄のソファはおすすめしません。
失敗例
インテリアのアクセントになりそうな赤やオレンジ、落ち着いたイメージのブルー、グリーンのソファなど、派手な色のソファはいくらでもあります。パッチワーク柄のソファなんかも人気がありますね。
こういった派手な色や柄をしたソファを置くと、部屋の中で浮いてしまい、変に目立ってしまいます。雑多なイメージさえ与えてしまいます。
洋服のコーディネートと同じように、インテリアも全体のバランスを考えてコーディネートをしなければなりません。全体は「きれいめ系」のコーデなのに、一部だけ「カジュアル系」のコーデにしたら可笑しいですよね。
洋服だったら買い替えれば済みますが、大きな家具は、一度買ってしまったら洋服のように気軽に買い替えはできません。
ですので、全体のバランスを無視し、ソファだけ目立つ色や柄を選ぶのは避けましょう。
正しいソファの選び方は?
使い方に合ったサイズを選ぶ
ソファのサイズは、部屋の広さを基準に選んではなりません。座る人の人数や使い方を考え、人数や用途に合った大きさのソファを選ぶのが正しい選び方です。
そもそも、ソファは「なくてもいい家具」です。中途半端なサイズのソファを買うくらいなら、購入を諦めて部屋を広く使ったほうが良いでしょう。
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【図解】はじめてのソファサイズの選び方
ソファサイズの正しい選び方を図解。ソファのサイズを選ぶには、1人が座るのに必要な幅や奥行を知っておく必要があります。どれくらいの幅があれば良いのか?どのくらいの奥行きがあれば良いのか?解説します。
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適度な固さの座面を選ぶ
座面がやわらか過ぎるソファは、身体をきちんと支えきれず負担が掛かります。やわらか過ぎるマットレスで寝ると疲れやすくなるのと同じで、ソファも適度な固さのあるものを選びましょう。
売り場でソファを選ぶときは、30分くらいは座ってみて、腰が痛くならないか?疲れないか?をチェック。
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座面のかたさは?長時間座っていても疲れにくいソファ選びのポイント
ソファの座り心地を左右するのが、座クッションと背クッションの固さと座面の高さ。長時間座っても疲れにくいクッションは、どのくらいの固さか?座面はどのくらいの高さなら疲れにくいのか?解説します。また、ソファにアームが付いていた方が良いのか?も解説します。
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座って選ぶときはリラックスした状態で
家具屋の売り場でソファの座り心地をチェックするときは、靴や上着を脱ぎます。浅く座らず深く腰をかけたり、ときにはあぐらをかいたり横に寝そべったりして座り心地を確かめます。
家でくつろいで座るシーンを思い浮かべ、そのリラックスした状態で座り心地を確かめたうえで決めましょう。
部屋になじむ色のソファを選ぶ
ソファに限った話ではありませんが、家具の色や柄は、それ単体で考えるのではなく、他の家具とのバランスを意識して選ぶのが基本。
部屋全体で見たときに、ソファがインテリアに馴染むかどうかが重要です。迷ったときは、部屋の壁紙の色に近いオフホワイト系がおすすめ。インテリアに馴染みやすく、壁と同化して部屋が広く見えます。
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狭い部屋ではソファの生地色は壁と同系色を選ぶのが鉄則
色鮮やかなソファは目を引き、インテリアのアクセントになります。ソファ選びでもつい目立つ色のソファを選びがちですが、狭い部屋では避けるべきです。
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まとめ
ソファは大型家具です。一度買って部屋に置いてしまうと、洋服のように簡単には買い替えができません。
だからこそ、失敗のないように選びたいところ。
ご紹介した失敗例を参考に、ぜひくつろげるソファを手に入れてくださいね。
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失敗しない!ソファの正しい選び方
どのくらいの大きさのソファを選ぶべきか?どんな座り心地のソファを選ぶべきか?どの張り地のソファを選ぶべきか?元家具屋がイラスト付きで分かりやすく解説。
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