sudioのワイヤレスイヤホン「Ett」を使いはじめて1週間がたったので、使用感をレビューしたいと思います。sudioのワイヤレスイヤホンが気になっている方、おしゃれなワイヤレスイヤホンを探している方のご参考になれば幸いです。
※本記事は、sudioから製品を提供していただきレビュー記事を書いています。
sudioとは
Sudio(スーディオ)社は、機能性とデザイン性に優れたオーディオ機器を提供する2012年に誕生したスウェーデンのメーカー。現在はワイヤレスイヤホンを中心に展開しています。
商品を見ればわかりますが、どのオーディオ機器も北欧らしい飽きのこないシンプルかつ洗練されたデザインが特徴。
なお、最新情報はSudio公式インスタグラムでもチェックできます。
参考リンク:Sudio公式インスタグラム
ワイヤレスイヤホンの種類
Sudioで人気のワイヤレスイヤホンは下記3つ。Ettが上位モデルとなっています。
製品名 | Nio | Tolv | Ett |
対応機器 | Android, iOS | Android, iOS | Android, iOS |
ノイズキャンセリング | なし | なし | あり(ANC) |
通信距離 | 10m | 15m | 10m |
連続使用時間 | 5.5時間 | 7時間 | 6時間(ANC起動時は4時間) |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
マイク内蔵 | あり | あり | あり |
防水性能 | IPX4 | 防汗性あり | IPX5 |
参考価格 | 8,900円 | 14,900円 | 17,900円 |
モデル選びで迷ったら、公式サイトのイヤホン診断がおすすめです。
参考リンク:Sudio イヤホン診断
どの種類を選ぶべき?
おすすめは上位モデルの「Ett(エット)」。
Ettは唯一、アクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されています。アクティブノイズキャンセリングとは、イヤホンの遮音性能を高めるため、外部の音が聞こえないようにする技術。ボタン操作でオン・オフの切り替えが簡単にできます。
連続使用時間は6時間と短めですが、ケース充電を含めると最大30時間まで使用できます。また、ワイヤレス充電に対応しているため充電も手軽。
通信距離は10mなので、TOLVの15mに比べて短くなっています。ただ、スマホとワイヤレスイヤホンをそこまで離すこともないかと思うので、この辺は心配いらないかと思います。
防水性能は安心のIPX5。突然の雨に濡れたり、軽く洗う程度にも耐えられます。
実際の製品の使い心地は後述しますが、Ettはデザイン性も機能性も高いのでおすすめです。
Ett(エット)の特徴
- 対応機器:Android, iOS
- ノイズキャンセリング:あり(ANC)
- 通信距離:10m
- 連続使用時間:6時間(ANC起動時は4時間)
- ワイヤレス充電:対応
- マイク内蔵:あり
- 防水性能:IPX5
- 参考価格:17,900円
Ettは「VGP 2021受賞モデル」です。
VGPとは、国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード。Ettは、Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング(1.5万円以上2万円未満)部門で受賞した製品です。
参考リンク:カテゴリー別VGP受賞結果
Ett 開封の儀
sudio Ettが届いたので、開封してみます。
包装紙に包まれています。
左の箱がEtt(ワイヤレスイヤホン本体一式)、右の箱がワイヤレス充電器。通常はワイヤレス充電器は付属されていませんが、ゴールデンウィークキャンペーンの期間中(2021年4月19日~5月9日)ならプレゼントされます。
箱は手の大きさと同じくらい。
箱の裏面には各パーツの説明が書いてありますが、すべて英語なので分かりませんでした。
外箱を開けると、充電ケースとアクセサリーが入った内箱が見えました。
先に、充電ケースをチェックしてみます。
ワイヤレスイヤホンが入っています。
艶を抑えた温かみのある質感。おしゃれですね。個人的にはツルツルした質感のAirPodsよりも高級感を覚えたので気に入りました。
次に、アクセサリーの箱を開けてみます。
説明書、USBケーブル、イヤーピースが入っています。
イヤーピースは2タイプあり、それぞれサイズが3~4種類用意されています。USBケーブルは、充電ケース用をACアダプターに接続するためのもの。
さいごに、sudio純正のワイヤレス充電器の箱を開封してみます。
ワイヤレス充電器は、通常は付属されていませんが、ゴールデンウィークキャンペーンの期間中(2021年4月19日~5月9日)ならプレゼント※されます。
※プレゼント対象はEttのみ。
ワイヤレス充電器本体と、USBケーブルが付属されています。
ワイヤレス充電器の上に充電ケースを置けば充電できます。
ちなみに、このワイヤレス充電器で、ワイヤレス充電に対応しているiPhoneも充電できました。
Ettの使い方
Ettは非常にシンプルな操作のみで使えます。説明書もついていますが、基本的に読まなくても直感で使えます。ただ、ボタン操作はいくつか覚えておくと良いでしょう。
充電方法
イヤホン本体を充電するには、イヤホンを充電ケースに収納し、充電ケースをコンセントにつなぎます。
コンセントにつなぐケーブルは、製品に同封されているUSB-A to Cのケーブルを使用します。コンセントにさすアダプターは付属されていないので、家庭にあるものを使用しましょう。
充電が開始されると、イヤホン本体と充電ケースのLEDライトが点滅します。
ペアリング方法
iPhoneを例にEttのペアリングについて解説します。
iPhoneのホーム画面で「設定」をタップ。「Bluetooth」の設定画面を表示してオンにします。
画面上に製品名が表示されます。「sudio Ett」をタップするとペアリングできます。
ボタン操作
ボタンの操作方法は一般的なワイヤレスイヤホンと変わりません。ANCをオンにする操作だけ覚えておきましょう。
音楽の再生
- 1回押す:音楽の再生・一時停止
- 2回押す:曲送り
- 3回押す:曲戻し
アクティブノイズキャンセリング(ANC)のオン・オフ
- 2秒間長押し:ANCオン・オフ
通話機能
- 1回押す:通話応答または通話終了
- 2秒間長押し:着信拒否
電源オフ
- 6秒間長押し:電源オフ
Ettのレビュー
Ettを使ってみてのレビューです。ワイヤレスイヤホンを購入する前に次の項目が気になると思うので、その辺の使用感をお伝えします。
音質
肝心の音質ですが、「普通に良い」といった感じでしょうか。
音質にすごく期待していたり、音にこだわりがある人が耳にすると不満を持つかもしれません。でも、私は音にそこまでこだわりがあるわけでも、聞き分けができる程の音感を持っているわけでもないので、特に不満はありません。
強いて言えば、低音には少し物足りなさを感じました。全体的には音の広がりがあって良いと思います。
遮音性
耳へのフィット感がほど良く、密閉性が高いので遮音性も高いです。
さらに、Ettにはイヤホンの遮音性能を高めるアクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されており、これをオンにすると外の音がほとんど聞こえなくなります。
在宅ワークをしていると息子の声がうるさかったり、外で遊んでいる子どもたちの声が気になりますが、ANCをオンにした状態で音楽を聴けばまったく気にならなくなり、仕事に集中できます。
逆に、ANCをオフにして音量を下げれば、周囲の状況を音で把握できます。
音飛び
1日に8時間ほどEttでラジオや音楽を聴いて仕事をしています。8時間のうち、1、2回は音飛びします。
同じ環境で他社のワイヤレスイヤホンを使用していますが、そちらでは音飛びしなかったので、環境というより製品の問題だと思います。
着け心地
すごくフィットします。妻にも着けてもらいましたが、着け心地には満足している様子。
長時間 付けていても耳が痛くはならず、違和感もありません。着け心地に関しては個人差はあるものの、個人的にはすごく良いと思いました。
他社のワイヤレスイヤホンだと、食事をしたり喋ったりと口を動かす動作をするとすぐにポロッと外れます。イヤーピースのサイズをいろいろ変えてみてもなかなか合わず、困っていました。
でも、Ettはデフォルトのイヤーピースでしっかりフィット。口を動かしたり走ったりしてもまったく外れる気配がありません。
また、Ettを長時間外しているときは充電ケースにしまうので、なくすことはありません。
バッテリー持ち
バッテリー持ちは、一般的なワイヤレスイヤホンと比較しても短くはなく、不便を感じたことはありません。
Ettのバッテリー持ちは次の通り。ANC(アクティブノイズキャンセリング)をオンにすると、バッテリーを多く消費します。
ANC | 未使用 | 使用 |
Ett本体 | 6時間 | 4時間 |
ケース充電含む | 30時間 | 20時間 |
上記の表ではちょっと分かりにくいと思うので補足します。
付属のケースは充電ができます。このケースにEtt本体をしまえば外出時も5回は充電できます。これが30時間(ANC使用時は20時間)という意味になります。
ワイヤレス充電器にも対応しています。置くだけで充電できるのですっごく便利。手軽に充電できるので、バッテリー切れ対策にもなります。
デザイン
最大の魅力だと思うのが、このおしゃれなデザイン。
マットでラバー感のある北欧デザインは、ワイヤレスイヤホンによく見られる、プラスチック感の強い安っぽいデザインとは一線を画します。この質感は、持ちやすく滑りにくいというメリットももたらしています。
ロゴはイヤホンの内側にあるので、目立たないところも気に入っています。
ちなみに、sudioの製品デザインは、スウェーデンの新進気鋭のデザイナー「マッツ・ウォルステン」という人が担当しているようです。
Ettのダメなところ2つ
Ettを使っていて「正直、ここは改善してほしい…」と思ったことは次の2つ。
- ボタン長押しで電源ONにできない
- ケースにしまうと設定がリセットされる
それぞれ解説します。
ボタン長押しで電源ONにできない
Ettはボタン長押しで電源オンにはできません。電源をオフにしてしまったら、イヤホンを充電ケースに収納し、取り出さなくてはなりません。この作業は面倒に感じました。
ケースにしまうと設定がリセットされる
ワイヤレスイヤホンを充電ケースにしまうと、ノイズキャンセルの設定がオフになってしまいます。ケースから出すたびにボタン2秒押ししてノイズキャンセルをオンにする作業はちょっと面倒に感じました。
Ettはおすすめ?
良いところも悪いところもいろいろレビューしましたが、結論としてEttはおすすめできます。
特に気に入っているのがこのデザイン。「安っぽいデザインが嫌い」「他の人が使っていないワイヤレスイヤホンを探している」といった人は必ず気に入るはずです。
耳へのフィット感もソフトで心地よく、落ちることもないので安心して長時間使用できます。
Ettは、デザイン性と機能性を兼ね備えたワイヤレスイヤホンです。もちろん、音質も値段相応に良いので、ラジオや音楽を気持ちよく聞けます。
まとめ
ワイヤレスイヤホンと言えば、圧倒的にAppleの「AirPods Pro」が人気だと思います。
あれも悪くはありませんが、高い割にはプラスチックの安っぽいデザインが個人的に好きではありません。何より、みんな使っているのがちょっとイヤ。
デザインで選ぶなら、間違いなくsudioのEtt 一択ですよ。