ペンダントライトは、シェード(ペンダントライトを覆う笠)の大きさや形によって照らす範囲が限定されます。シェードの素材もいろいろあり、その素材によって光の広がり方も変わってきます。
サイズや数、素材の選び方を間違ってしまうと、思ったより暗いダイニング空間になってしまうことも。
では、ダイニングテーブルの上に設置するペンダントライトは、どのように選べば失敗しないのか?この記事で詳しく解説します。
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どのくらいの大きさが最適?サイズの選び方
サイズは光の広がりに影響
ペンダントライトは、シェードの大きさによって光の広がり方が決まります。
小さいシェードのペンダントライトを選ぶと照らす範囲が狭まり、大きなシェードを選ぶと広い範囲を照らすことができます。小さすぎると明るさが足りず、大きすぎると明る過ぎて落ち着かないダイニングになってしまいます。
そのため、ペンダントライトのシェードのサイズは、ダイニングテーブルのサイズ(幅)とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
テーブル幅の3分の1が最適
一般的に、ペンダントライトはダイニングテーブルの3分の1のシェードを選ぶと、十分な明るさを確保できるとされています。
たとえば、幅120~150cmのダイニングテーブルなら、テーブル幅3分の1である直径40~50cmのシェードを選びます。四隅が暗くならずに快適な明るさを確保できるでしょう。設置したいペンダントライトの直径がこれよりも小さい場合、ペンダントライトの数を増やして明るさを確保します(後述)。
いくつ吊るするのが正解?設置数の決め方
テーブル幅を基準に決める
ペンダントライトの数は、サイズ選びでも解説した通りダイニングテーブルの幅に合わせます。テーブル幅3分の1のシェードを選ぶと十分な明るさを確保できるので、設置数もこれを基準に選びましょう。
たとえば、幅120~150cmのダイニングテーブルならテーブル幅3分の1である直径40~50cmのシェードを1つ設置します(上図)。
小さいライトを設置したい場合
大きいテーブルの上に小さいシェードのペンダントライトを設置してしまうと、照らす範囲が狭まるためテーブルの四隅に光が届かず暗くなりがち。この場合、設置数を足して明るさを補います。
たとえば、幅150cmの4人掛けのダイニングテーブルなら、直径20~30cmほどの小さめのシェードのペンダントライトを2~3つ設置します。
多灯使いのときは、段違いに配置しても面白い効果が生まれますよ。
ペンダントライトを多灯使い(同じ場所に2つ以上設置する)するときは、ライティングダクトを使います。天井に引っ掛けローゼットなどの配線があれば手軽に設置できます。
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シェードはどんな物が良い?素材の選び方
電球がシェード(笠)に覆われているタイプのペンダントライトは、同じワット数でもシェードの素材やデザインでも明るさの感じ方が変わってきます。
部屋の雰囲気に合った素材のシェードを選びましょう。
やわらかい印象なら光を通す素材
- アクリル
- 乳白色のガラス
- 布製
- 和紙
など透過性の高いシェードだと、光は全体的に拡散して部屋が明るくなります(上図左)。
おだやかでやわらかい光になるので、ダイニング空間をやらわかい印象にしたいときにおすすめ。
シャープな印象なら透過性のない素材
- 金属
- スチール
- 木製
- 黒いプラスチック
など透過性のないシェードを選ぶと、上下に光が逃げ、シェードのまわりは暗くなります(上図右)。
シェードの陰影と光のコントラストで、シャープな印象になります。ダイニング空間をキリッと引き締めたいときに光を通さない素材がおすすめ。
まとめ
ペンダントライトのシェードのサイズは、ダイニングテーブル幅の3分の1程度の大きさを選びましょう。
設置数もこれを基準に決めていきます。小さいサイズのペンダントライトを取り付けたいのなら、数を足して光を補います。
ペンダントライトは、光源を覆うシェードの素材で明るさに違いがでます。光を通さない素材はシャープな雰囲気のダイニングに、透過性の高いシェードはやらわかい印象のダイニングにおすすめです。
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