マイホーム購入は、人生のなかでもっとも大きな買い物のひとつ。
それだけに、「家を買うこと=夢をかなえること」と考えている人も多いかもしれません。でも、マイホーム購入の本当の目的は、その家で家族みんなが幸せに暮らすこと。
今のライフスタイルで満足できる間取りやデザインの家を買ってしまったり、ムリな住宅ローンで生活が苦しくなってしまっては、将来後悔することに。
では、マイホーム購入でありがちな失敗談には、どんなものがあるのでしょうか?
マイホーム購入を本気で考えている筆者が独自に調べ、マイホーム購入でありがちな失敗談を3つに絞ってご紹介します。
住宅ローンの返済で後悔
マイホーム購入にあたり、多くの人が利用する住宅ローン。住宅ローンを借りると、長期間に渡り返済をしていかなければなりません。
この住宅ローンの返済でよくある失敗談が、
- 夫婦合算の収入でローンを借りていたが、妻または夫の収入が急になくなった
- ローンの早期返済を重視してしまい、すぐに生活が苦しくなった
といったこと。
住宅ローンの返済期間は、最長で35年ほど。返済期間中にライフスタイルはガラッと変わるものです。
たとえば、「夫婦合算の収入でローンを借りていたのに、住宅購入後すぐに妻の妊娠が発覚。出産後の職場復帰が難しく、夫だけの収入でローンを返済」なんてことになったら、子育てにもお金が掛かるため、生活がだいぶ苦しくなるでしょう。
また、「ローンは早く終えたい!と思い、10年という短い期間に設定したものの、住宅購入から5年後、夫がリストラされ生活が厳しくなる。」なんてケースもあり得ます。
このように、マイホーム購入後に、住宅ローンの返済で悩む家族は少なくないようです。ローンを組めば比較的手に入りやすいマイホームですが、長いスパンで返済計画を考えねばなりませんね。
こんな風に、数年先のことすら予想できないのに、そこをきちんとやっていかなければならないのがマイホーム購入の難しさでもありますね。
間取りで後悔
マイホームを購入するまでは気にならなかったけど、実際に住み始めてから不満がでるのが間取り。
賃貸であれば、間取りに不満があれば「引っ越す」という選択肢があります。ですが、マイホームは簡単に手放すことができません。
間取りの失敗例としては、
- 住み始めてすぐに、今ある家具が置けないことに気が付いた
- 採光を重視して天井に窓のある住宅にしたが、手入れができず汚れたままの状態で放置
- 子ども部屋を1つ設けたが、もう1人産まれて部屋数が足りなくなった
などです。
こういった後悔をする方は、価格や立地を優先して決めた人に見られるだそう。マイホーム購入にあたり、優先順位をつけることも大事ですが、間取りのせいで不便な生活を強いられていては本末転倒。
なかにはリフォームで改善できる問題もありますが、それにしても費用がかかってしまうため、将来の生活を見据えて間取りを選ぶようにしたいものですね。
それでも、マイホーム購入のような長いスパンでのライフスタイルを考慮して、間取りを決定するのは難しいと思います。
そんなときは、住宅のプロに相談して後悔のないマイホーム購入をしたいものですね。
周辺環境や立地で後悔
間取りと同様に、実際に住み始めてから不満がでるのが周辺環境や立地。
購入前に地図で下調べしたり、周辺を足で探索したとしても、住んでみてはじめて分かることは多いものです。
たとえば、長く住んでいるとこんなことに気が付きます。
- 昼は閑静な住宅街だけど、夜は騒音が気になる
- スーパーやコンビニが微妙に遠く、こまめに買い物に行くのが大変
- 通勤方向と真逆にしか保育園がなく、毎日の送り迎えが大変
- 日当たりも水はけも悪いため、夏場には蚊が多く発生したり、特定の時期になると虫が大量に発生
- 大きな川が近くにあるので、週末はその土手を散歩するのが気持ち良さそうだと思った。でも、大雨で川が氾濫して家が浸水
マイホームの価格や間取りといった「家そのもの」に目が行き過ぎると、立地の良し悪しの判断がおろそかになってしまいがち。
立地に関しては、住んでみないと分からないことも多いのは事実ですが、なかには事前によく調べておけば避けられた失敗もあります。
間取りと違って周辺環境は自分では変えることができませんので、家の周りもよくチェックしておきましょう。
まとめ
マイホーム購入でありがちな後悔は、
の3つ。
「家は3回買わないと満足できるものにはならない」と言われるように、マイホーム購入ではどこかの点で後悔するもの。
ただ、しっかりとした知識をもち、信頼できる住宅会社と取り組めば、1件目でも満足できるマイホームが手に入ると思います。