カーテンを選ぶときに、さまざまな素材の表記があって「どれが良いのか」と困った経験はありませんか?
ポリエステルなどの化学繊維から、麻や綿などの自然素材まで、その種類は実にさまざま。カーテンは一度買ったら長く使うものなので、素材選びに慎重になる人も多いはず。
そこでこの記事では、カーテンの素材の違いについてご紹介します。
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カーテンに使われる代表的な3つの素材
カーテンによく使用される素材は、「ポリエステル」「アクリル」「綿」の3種類。素材を単体で使うカーテンもあれば、複数の素材を混ぜ合わせるカーテンもあります。
ポリエステル
- カーテンでよく使われている素材
- 光沢感と手触りが良い
- 加工がしやすいので安価
- 強くてシワになりにくい
- 帯電性がある
ポリエステルは、カーテンの素材をチェックしているときによく見かける素材ですね。光沢感と手触りの良さが感じられます。
ドレープカーテンだけではなく、ほとんどのレースカーテン(透過性のあるカーテン)にもポリエステルが使われています。
カーテン以外では、ラグ・布団・枕の中材など、さまざまなインテリアに使用されている人気の素材。
ポリエステルは、繊維そのものが強く、しなやかさを持っているのでシワになりにくいことが長所です。熱にも強い素材です。
短所は、静電気を帯びやすいのでホコリを吸い寄せやすいこと。適度に洗濯をする必要があります。
ポリエステルは特殊加工をしやすい素材ですので、帯電しにくい加工を施して短所を克服していることもあります。
アクリル
- ポリエステルに次いで人気の素材
- やわらかで弾力がある
- 耐久性や防虫性に優れる
- 色鮮やかに見える
- 帯電しやすく毛玉ができやすい
アクリルは、ウール(羊の毛)と風合いが似ている化学繊維の素材です。ポリエステルと並んで、カーテンでよく使われる素材です。
やわらかな感触で弾力性があり、耐久性が強い素材です。防虫性にも優れています。発色も良いので、カーテンにアクリルを使用すれば色鮮やかに見えます。
ただし、ポリエステルと同じで帯電しやすく、ホコリを吸い寄せやすい素材です。毛玉ができやすいデメリットもあります。
綿
- 天然素材のやわらかな表情
- 丈夫で肌触りが良い
- カビに浸食されやすい
- シワになりやすい
綿は、天然素材ならではのナチュラルな雰囲気の素材です。染色性が良いので、やわらかい表情のカーテンに仕上がります。
丈夫で吸湿性があり、肌触りが良いことが長所ですが、シワになりやすく、カビに浸食されやすいので注意が必要。
シワやカビを防止するために、ポリエステルを混ぜた素材のカーテンも普及しています。
その他のカーテンの素材
最近はほとんど見かけませんが、「レーヨン」という素材もカーテンに使われていました。レーヨンは染色性や加工性に優れ、光沢感がある素材です。
ただし、カーテンで使用する場合はシワになりやすく、水にぬれると伸縮する欠点があり、商品安定性が低い素材です。かつてはカーテンの主要素材でしたが、ポリエステルにその座を奪われました。
また、麻・絹・ナイロンなどの素材が一部のカーテンに使用されています。
麻は、ぬれても乾きやすい素材ですが、シワになりやすいのが欠点です。絹は高級感があり、シワには強い素材です。貴重な繊維なのでカーテンにはあまり使用されません。ナイロンは水に強いため、シャワーカーテンによく使用される素材です。
まとめ
カーテンの素材の種類と特徴の違いをまとめます。
- ポリエステルは耐久性があるので丈夫だが、帯電しやすく汚れやすい
- アクリルは耐久性があり発色が良いが、帯電しやすく毛玉になりやすい
- 綿は丈夫で優しい風合いだが、シワになりやすくカビに浸食されやすい
- レーヨンはシワになりやすく、商品安定性が低い
カーテンの素材の弱点は、「特殊加工」によって克服されることが多いです。素材の欠点が気になるのであれば、商品詳細に記載のある特殊加工をチェックしましょう。
カーテンを選ぶときは、素材のほかに、色も大切です。
色はインテリアに大きな影響を与えるので、慎重に選んでくださいね。
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