カーテンを選ぶときにカギとなるのが色。
「どんな色にすれば、センスが良く見えるのか?」「おしゃれなカーテンの色って何色?」など、選ぶのに頭を抱える人も多いはず。
そこでこの記事では、センスが良く見えるカーテンの色の選び方について、インテリアコーディネーターが分かりやすく解説します。
難しい知識やセンスは必要ないので、安心して読み進めてください。
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カーテンの色選びは意外とシンプル
カーテンがインテリアにおいて占める面積は大きく、色の選び方1つで、部屋の印象を大きく左右します。
そんな重要なカーテン選びですが、多彩な色の中から自分の部屋にピッタリの1枚を探すのは大変。
いざネットや雑誌でカーテンの色の選び方について調べてみても、「色相環」などの専門的な用語や図が出てきて、圧倒されされますよね?
「なんか難しそう」「ちょっと面倒くさそう」と考える人もいますが、カーテンを選ぶときに、色について専門的な知識を学ぶ必要などありません。
色選びは2通りだけ
カーテンの色の選び方をシンプルに整理すると、以下の2通りに絞ることができます。
- 部屋との調和を意識する(一体感)
- インテリアのアクセントとして取り入れる(強調)
色選びのポイントは、「空間に溶け込ませたいのか」「カーテンを強調させたいのか」を考えることです。
部屋との一体感を意識したいときの色の選び方
基本的なカーテンの色の選び方が、部屋との一体感を意識する方法です。
「インテリアの知識がない」「色の選び方に自信がない」という初心者におすすめのカーテンの選び方です。
壁の色にあわせる
カーテンをアクセントとして選んでしまうと、狭い部屋ではインパクトが強すぎて、圧迫感を感じさせます。
住宅はくつろぐための場所。広々した空間を意識したい場合は、部屋との一体感を意識した色の選び方が正解です。
一体感を意識するには、壁の色と同じような色のカーテンを選びましょう。窓と壁がつながって見えるので、スペースに広がりが感じられます。
窓の面積が大きいほど効果的な色の選び方です。
真っ白のカーテンはNG
部屋との一体感を意識したいからと言って、真っ白のカーテンを選ぶと失敗します。白を選ぶと光の反射が強すぎて、窓の周りだけ浮いて見えるのです。
色の選び方に迷ったら、オフホワイトやベージュ、淡いグレーなどがおすすめ。
ほとんどの住宅の壁紙は、白ではなくオフホワイトに近い色です。壁紙の色よりも少しトーンを落としたり、くすんだ色のカーテンを選ぶと落ち着きます。
物足りないときは?
パターンがない無地のカーテンは、シンプルで飽きませんが、インテリアとしてはもう少しおしゃれを楽しみたいところ。人によっては物足りなさを感じるでしょう。
そんな時は、以下のようなカーテンを選ぶと、部屋の印象もグッと良くなります。
- ツートンカラーでメリハリをつける
- ベーシックな色だけどグラデーションがある
- 色は壁にあわせ、目立ちにくいパターンでアクセントをつける
地味に見せないことが、色選びのポイントです。
カーテンを強調したいときの色の選び方
「派手なインテリアが好き」「部屋が味気ないから色で遊びたい」そんなときにおすすめなのが、カーテンを部屋のアクセントとして取り入れる方法です。
壁とカーテンの色のコントラストをつけたり、印象的な色を選ぶことで、窓の周りを目立たせることができます。
少し上級者向けの色の選び方なので、注意点を中心に解説していきます。
部屋との調和を意識する
カーテンを強調させたいときの色選びのポイントは、唐突な色や柄を取り入れないこと。
単純にカーテンを目立たせれば良いのではなく、部屋とのトータルバランスを常に意識しましょう。目立つ色や派手な柄を選びがちですが、インテリアとの調和を考えることも大切です。
壁紙の色とのコントラストや、窓の周りにあるインテリアの色にあわせてカーテンを選ぶとバランスが整います。部屋の中にある家具を見渡して、アクセントになっている色をカーテンにも取り入れます。
たとえば、柄のあるカーテンでは、パターンに含まれている色が周りのインテリアや壁紙に含まれていると違和感がありません。
コントラストにも気を付ける
カーテンをアクセントとして取り入れるときは、色のコントラストにも気を付ける必要もあります。
想像してみてください。空間全体が白をベースにしたシンプルな部屋なのに、ダークブラウンや黒一色のカーテンを持ってくると、違和感を覚えますよね?
淡いパステルトーンを貴重したインテリアに対して、原色に近いカーテンを配置してもセンスが良くありません。
色のコントラストが強すぎる選び方も考え物です。お互いの色を引き立たせて、空間を美しく見せるようなトーンを選ぶと間違いありません。
部屋全体の5%に収める
アクセントになる色の割合は、部屋全体の5%以内に収めるのがインテリアの基本。カーテンに強調色を取り入れる場合も、カーテンが部屋に占める割合を考えましょう。
たとえば、狭い部屋でソファとカーテンの色を強調してしまうと失敗します。ソファとカーテンは空間の中でも面積比が大きいので、同じ色でまとめると「くどい」と感じるからです。
カーテンをアクセントカラーにする場合は、カーテンの色と、ソファのクッションや近くの小物(アートなど)の色と合わせてください。ソファは空間に溶け込むようなベーシックな色にすること。
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大きな窓には注意
アクセントになるカーテンは、窓の面積が大きければ大きいほど、色や柄が目立ち、与える印象も大きくなります。
ひとつのアートのようにカーテンを楽しめる反面、見る人によってはうるさく感じる恐れがあるのです。
自信がなければ小さい窓からチャレンジしたり、思い切って部屋との一体感を意識した色の選び方にシフトしましょう。
まとめ
カーテンの色の選び方についてまとめます。
- カーテンの色選びは「強調」か「一体感」の2通り
- 強調させたいときは部屋の中にある家具の色を取り入れ、空間全体の5%以内に収める
- 一体感を意識したいなら壁紙と同系色を選ぶ
個人的におすすめは、部屋との一体感を意識した色の選び方です。我が家のカーテンは、壁紙と同じような色を選んで部屋を広く見せています。
おしゃれを狙って派手な色や柄のカーテンを選ぶのは、リスクが高いと言えます。
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進出色のカーテンを選ぶと部屋が狭く見える恐れあり
カーテンを選ぶときに気を付けたいのが色。カーテンは部屋の中でも比較的大きな面積を占めるインテリアなので、カーテン1つで部屋の印象がガラッと変わります。一般的には、進出色である暖色系のカーテンを選ぶと部屋が狭く見える恐れがあるので避けましょう。
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