新築に比べて安く、広く、住みたい地域で探せる中古物件は、若い世代を中心に注目を集めています。
もう一つのメリットは、中古物件は「これから住む物件の現状を確認できる」ことにあります。新築マンションは、「見せかけ」のモデルルームしか見られません。
実際に物件を見られることは大きな利点ですが、何も知らずに中古物件の表面だけを確認していると、予想もしないトラブルに遭遇します。
人生に一度の大きな買い物ですので、購入の前に中古物件の注意点をしっかり確認しましょう。
中古物件の「リフォーム済み」には要注意
中古物件の注意点は、「見た目にだまされない」ことです。
築年数が20年以上でも、外装、壁紙などの内装、水回りの設備だけリフォームすれば、家自体がきれいだと思ってしまうものです。
ここが注意点で、外見だけきれいな中古物件は、販売価格に多額のリフォーム代を上乗せて「基礎や構造がボロボロ」というケースは少なくありません。
実際、外見だけがきれいな中古物件は、消費者をだまして売れ行きがグングン伸びます。
基礎や構造がボロボロな中古物件は、購入してからすぐに大規模な改修を強いられます。
大切なのは外見ではなく「中身」です。見た目にだまされないように注意しましょう。
築年数にだまされない
リフォームを施さなくても、外見も内装も新品に近い状態で買える中古物件は、築年数が浅い物件です。
中古物件は築何年が良い?
築浅物件は、改修を必要としないので安心ですが、同時に価格も高騰します。価格が高い中古物件は価値がないので注意しましょう。
逆に、築20年以上の物件はかなり安く買えますが、基礎のあちこちに傷があり、大幅な改修が必要となります。購入後に多額のリフォーム代が必要となります。
基礎がある程度しっかりしていて、価格が安い中古物件は、築10年前後です。
見た目は古く見えても内部がしっかりしていれば、少しの手入れで数十年先まで安定して使えます。
築10年も注意が必要
注意点は、築10年前後の中古物件でも基礎や内部がボロい場合があることです。白アリや水回りからの漏水によって、家を支える骨組が腐食している中古物件もあります。
骨組みが腐食している場合は、当然大幅な改修が必要です。
中古物件の築年数で中身の予想ができますが、残念ながら確実ではありません。
中古物件を安心して買うには?
私たちのような素人には、中古物件の「中身」の適切な判断まではできません。
安全な中古物件か確実な判断ができるのは、一級建築士やホームインスペクターです。
ホームインスペクターとは、「欠陥住宅ではないか」「いつごろ、どこに改修代がかかるか」「あと何年住めるか」などを判断してくれる、住宅のプロです。
簡単な審査でも5万から10万円ほどかかりますが、購入後に大きな欠陥が見つかり、思わぬ改修代が発生すると、返済計画に大きな影響を与えます。
中身の分からない中古物件を買うより、少しの出費を我慢して、安心な家を購入しましょう。
ホームインスペクターは、「日本ホームインスペクター協会」から探せます。
まとめ
中古物件の注意点は、外見ではなく中身を確認することです。
中身がしっかりしていれば、見た目がボロくても自分たちで好きなようにリフォームができます。
内部構造の良し悪しは、素人には判断ができません。外見や築年数にだまされる前に、ホームインスペクターなどのプロに依頼して、失敗のない中古物件を手に入れましょう。
また、信頼できる大手不動産業者で中古物件を選ぶことも大切です。