住宅の一部に和室を設けていたり、一人暮らしで和室のワンルームに住むことになった場合、カーテンの選び方に困りますよね?
インテリアショップや通販で「コレが良い!」と思って決めてしまっても、いざ取り付けてみると違和感を覚えたり、おしゃれに見えないことがあります。
そんな失敗をしないために、和室に合うカーテンの選び方を解説します。
和室にドレープカーテンは合わない
カーテンには、ブラインドやスクリーンなど、さまざまな種類があります。
もっとも定番なのが「ドレープカーテン」。薄手のレースカーテンに対して、厚地の生地で仕立てたカーテンのことを指します。インテリアショップでもよく見かけるカーテンで、手に入りやすいことが特徴です。
一般的な住宅でもドレープカーテンを取り付けることが当たり前となっていますが、和室とは相性が良くありません。
装飾性が高く、「優美」な雰囲気を持たせるドレープカーテンは、「簡素」なつくりの和室とは対照的なアイテムなのです。
ドレープカーテンとセットのレースカーテンも、和室には取り付けないようにしましょう。
和室には「和素材」のカーテンを選ぶ
古くから、和室の壁や床には日本古来の自然素材が使われてきました。
和室を見渡せば、畳には「い草」、障子には「和紙」、天井には「竹」などが目につくはずです。
カーテンにも日本古来の素材が使われているものを選ぶことで、和室の雰囲気を損なわずに、洗練された印象を与えることができます。
日本古来の素材が使われているカーテンとしては、
- すだれ
- 和紙
が代表的です。
「すだれ」をカーテンとして選ぶ
「すだれ」には、草や竹などの素材のバリュエーションがあります。
ホームセンターなどでも手軽に購入できる商品ですが、「カーテン」として売られていないものは注意。和室に取り付けたときに、みすぼらしく見えてしまいます。
すだれのデザインを選ぶときは、現代風にブラッシュアップされている商品がおすすめ。色は、壁の色や家具の木の色のバランスを見て選びましょう。
遮光性が高いすだれもあるので、寝室で使う場合は、和紙のカーテンと合わせて使うと利便性が増します。
「和紙」をカーテンとして選ぶ
和紙は、通気性・保温性・透過性に優れた素材。外の空気を感じることができ、光をやからかく通してくれます。
染色しやすいので、色のバリュエーションも豊富。和紙の色によって、光の入り具合も異なります。
基本的に和紙は遮光性が低いので、寝室に取り付ける場合は注意しましょう。外のネオンの光や朝日で、睡眠を妨げる可能性が考えられます。
和素材のカーテンが見つからない場合は?
和室には日本古来の自然素材が使われたカーテンが最適ですが、インテリアショップではなかなか見つかりません。
探すのが大変であれば、「ウッドブラインド」や「ロールスクリーン」がおすすめです。
「ウッドブラインド」で代用
水平に組まれた羽根が特徴の「ブラインド」は、簡素で直線的な雰囲気。和室のインテリアを損ないません。
木製のウッドブラインドを選べば、アルミ製にはない温もりを感じることができ、和室にも溶け込みます。すだれにも似たような雰囲気が生まれます。
すだれと同じで、ウッドブラインドを選ぶときは、壁やふすまの色とのバランスを考えて選ぶと良いでしょう。
「ロールスクリーン」で代用
「ロールスクリーン」とは、コードを使ってロール状の布を昇降させるカーテンのこと。使い方はすだれに似ていて、光の透過性は和紙に近い雰囲気です。
面はフラットで、巻き切った状態でも布がかさばりません。窓周りがスッキリ見え、雰囲気もふすまに似ているため、和室との相性は抜群。
「和紙のカーテンがなかなか見つからない」という方には、ロールスクリーンで代用することをおすすめします。
遮光性の高いロールスクリーンもあるため、和紙の欠点も克服できます。
和室のカーテンの取り付け方
ほとんどの住宅には、和室の窓に「カーテンレール」が取り付けられています。
カーテンレールはドレープやレースカーテン用の器具なので、すだれや和紙のカーテンを取り付ける場合には用いません。
すだれや和紙のカーテンには、小さいS字のフックを引っかける金具があるので、それをレールに引っ掛けてつり下げます。
カーテンレールがない場合は?
賃貸物件によっては、和室の窓にカーテンレールが取り付けられていないことがあります。
レールがない場合は、つっぱり棒を窓枠に張って、カーテンをつり下げてください。つっぱり棒を選ぶときは、白ではなくブラウンを選ぶと和室に溶け込みますよ。
また、「つっぱり棒」と「ロールスクリーン」が一体となった、「つっぱり式のロールスクリーン 」というカーテンもあります。
部屋に穴をあけたくない賃貸住宅の方にはおすすめです。
まとめ
和室は古くから、「余白の美」を意識した、簡素なつくりを大切にしてきました。
カーテンを選ぶときも、ドレープカーテンやレースカーテンなどは避け、簡素な「ウッドブランド」や「ロールスクリーン」を選びましょう。
窓周りをシンプルにまとめると、和モダンスタイルのような、洗練された空間を演出できますよ。
-
カーテンを自宅の洗濯機で洗う方法と注意すべきポイントは?
カーテンを自宅の洗濯機を使って洗濯する基本の流れと、洗濯の際に注意すべきポイントを解説します。
続きを見る