「飾りすぎない、落ち着ける部屋が好き」
「すっきりとした空間が好き」
そんな人に人気があるインテリアスタイルが、ナチュラルテイスト。
木や土などの自然の温もりが感じられるナチュラルスタイルは、年齢や性別を問わず、日本人に根強い人気を誇ります。
しかし、ナチュラルな雰囲気のインテリアと言っても、意外と自分でコーディネートするのは難しいもの。
個性が強くない分、「どんなことに気を付ければ良いのか?」「どんな家具をそろえればナチュラルっぽく見えるのか?」が悩みどころ。
そこでこの記事では、ナチュラルスタイルの部屋作りのポイントを解説します。
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「ナチュラルスタイル」ってどんな部屋?
あなたは「ナチュラルなインテリア」と聞いて、どんな部屋をイメージしますか?
多くの人は、「温もりのある」「シンプルな感じ」と答えるでしょう。
たしかに、これは間違いではありません。「冷たい」「重厚」「派手」と言ったイメージがなければ正解です。
しかし、ナチュラルスタイルを完成させるためには、より具体的なイメージが必要です。
ナチュラルスタイルのキーワード
ナチュラルな部屋作りのポイントとなるのが、
- アースカラー
- すっきり感
- 天然素材
の3つのキーワード。
このキーワードを意識しながらコーディネートを進めれば、目指しているナチュラルスタイルの部屋にグッと近づきます。
部屋作りのポイント1:アースカラー
ナチュラルスタイルの部屋では、奇抜な色や派手な色は避け、自然な風合いの「アースカラー」を取り入れるのがポイント。
アースカラーとは?
「アースカラー」とは、大地や木の色、空や海の水の色、新緑など、自然の織りなす美しい色のこと。
自然界に多く存在しており、身近にある色なので、長くいても疲れないことが特徴です。
具体的には、
- 白
- アイボリー(生成り)
- ベージュ
- ブラウン
- 淡いグレー
などがあります。挿し色には、植物を連想されるグリーンが適しています。
逆に、赤や紫など、ビビッドな色合いは避けること。質感も、テカテカやツルツルよりも、マットな雰囲気がベスト。
部屋作りのポイント2:すっきり感
色の次に意識したいのが、「すっきり感」。
すっきり感とは、「片づいている状態」という意味ではありません。ここでは、家具の装飾やデザインを指します。
ナチュラルスタイルの場合、飾り気のないすっきりとした直線を中心に、少し丸みがあるデザインを取り入れると良いでしょう。
すっきり感にもいろいろある
「ナチュラルな部屋」「すっきりとした雰囲気」と言っても、人それぞれ捉え方が微妙に異なります。
イメージしている部屋が、「素朴で温もりのある感じ」なのであれば、曲線のあるデザインで、ややボリュームがある家具や雑貨を選びます。
温かみや素朴感を強調していくと、カントリースタイルに近づきます。
「ちょっとスタイリッシュなナチュラル系」にしたいのであれば、直線的で軽やかさを感じさせるデザインを中心に。
よりシンプルさを極めていくと、北欧スタイルに近づきます。
自分の目指している部屋が、「どんなナチュラルなのか?」をここでハッキリさせておきましょう。
部屋作りのポイント3:天然素材
ナチュラルスタイルの最大の特徴ともいえるのが、天然素材を生かした部屋作り。
家具なら「明るい木材」が中心、ファブリックなら「ザックリとした質感のある天然繊維」を選びましょう。
反対に、きらびやかなシルバーやガラス、スチールを加えると、ナチュラルから遠ざかるので注意。無機質なプラスチックも避けるべき。
もし取り入れるなら、部屋のごく一部におさえてください。
ナチュラルスタイルの家具選びのコツ
ナチュラルスタイルの部屋では、家具・雑貨・ファブリックは、実際にどう選ぶか?
「アースカラー」「すっきり感」「天然素材」の3つのポイントを意識して、もう少し掘り下げていきます。
木製家具の選び方
家具には、さまざまな種類の木材が使われています。
ナチュラルスタイルの部屋作りの場合、
- メープル
- タモ
- パイン
- ナラ
などの、明るい色の木材がおすすめ。
木材の種類を覚えるのが面倒であれば、「ナチュラル色」で探すと便利です。塗装は、ツヤをおさえたものがベスト。
また、「無垢材」や「天然木」を選ぶと、よりナチュラルな雰囲気が演出できますよ。
雑貨の選び方
雑貨は、ナチュラル色のカゴや、木製の小物がおすすめ。特に、明るい色のバスケットや収納用のカゴは、置くだけで雰囲気がアップします。
全体的にパッとしないのであれば、ブラウン色の木製の小物を少量だけ入れると、空間が引き締まります。
ツヤ感のないブリキや、マットな質感の磁器などもおすすめ。
ファブリックの選び方
カーテンやラグ、ソファの張地をはじめとした「ファブリック類」も、天然素材を選びます。
天然素材の代表的な例としては、リネンやコットンが挙げられます。天然素材が見つからない場合は、自然な風合いの化学繊維がおすすめ。
色も派手な色彩ではなく、白や生成り、茶系をベースに選びましょう。
アクセントカラーが欲しいのなら、緑が無難なところ。他の色を取り入れるのなら、パステル系の淡い色をチョイスしてください。
ナチュラルスタイルのおすすめ家具屋
ナチュラルスタイルの部屋作りのイメージが固まってきたら、さっそく家具を見てみましょう。
ナチュラル系のインテリアショップをピックアップしておくので、家具選びのご参考にしてください。
ショップ名 | 特徴 |
無印良品 | シンプルでナチュラルな家具がリーズナブル |
SIEVE | 洗練されたおしゃれなナチュラル家具が中心 |
モモナチュラル | パイン材中心のインテリアショップ |
カーフ | オリジナルやユーズドを取り扱う目黒のショップ |
cucan おすすめ | 20~30代女性に人気のファブリック専門店 |
上記のショップのサイトには、ナチュラル系のコーディネートの実例写真も豊富に掲載されているので、あなたの部屋作りのイメージをよりハッキリさせるのに役に立ちますよ。
まとめ
ナチュラルスタイルの部屋作りのポイントは、「アースカラー」「すっきり感」「天然素材」です。
部屋全体の色は、白やベージュなどをベースにして、指し色にはグリーンなどをチョイス。
家具や雑貨のデザインは、装飾が少ないものがベスト。直線を中心に、少し丸みがあるデザインを選ぶとナチュラル感が増します。
素材は、化学繊維やプラスチックなどよりも、自然界に存在する木材や、自然な風合いの天然繊維を選ぶとしっくりきます。
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