ラグを探しているときに、さまざまな色や柄、サイズや形、機能や素材があって、「どう選べば良いの?」と悩んだ経験はありませんか?
この悩みは、私が家具屋で働いていたときにも、多くのお客様から寄せられたご相談です。
豊富な選択肢のなかから、自分にピッタリの1枚を探すのって大変ですよね。
そこでこの記事では、ラグの選び方を以下の4つステップに分けて解説します。
- 色や柄
- サイズ
- 素材
- 毛足
順を追って決めていけば、探しているラグが見つかります。
それでは、それぞれの選び方のポイントを解説します。
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ラグの色やデザインの選び方
ラグの購入でもっとも悩まされるのが、色やデザインの選び方。
色の選び方を調べても、色相やトーンなどの専門的な話が出てきて、お手上げ状態の人も多いはず。もっと単純に解説します。
柄はシンプルがベスト
ラグを敷いている実例集などを見ると、かわいい柄やおしゃれなデザインが目立ちます。通販などでも、北欧柄などをよく目にしますよね?
派手な柄は、パッと見た瞬間に「おしゃれ感」を演出できますが、全体のコーディネートのバランスを整えるのが難しいのでおすすめしません。
インテリアは、おしゃれを狙うと逆の方向に進むことの方が多いのです。
失敗をしたくないなら、柄やパターンがある華やかなラグよりも、空間全体の統一感や調和を意識して選びましょう。何もない無地のラグの方が、空間全体のバランスが取れやすいです。
ちょっと変化を楽しみたいのなら、グラデーションやツートンの柄を選ぶと良いです。
おすすめの色は?
ラグの色の選び方も難しいところですが、床と同色系にすると上手にまとまります。
床の色は、主に「明るいナチュラル」と「暗めのブラウン」の2パターン。
ナチュラルなフローリングでは、グレーがかったベージュがおすすめ。ブラウンの床であれば、少し暗めの茶色か、床の色が混ざっているツイード素材などがなじみます。
平均点を狙うなら、床よりも極端に明るかったり、唐突な色を選ぶのだけは避けましょう。
丸と四角はどっちがおすすめ?
ラグのデザインにも、「丸」と「長方形(正方形)」があります。
丸の方が見た目はかわいらしく個性が出ますが、他の家具とのバランスがとりにくくいのでおすすめはできません。
長方形や正方形を選べば、部屋がスッキリとまとまります。
ラグのサイズの選び方
ラグのサイズの選び方は、部屋やライフスタイルによって千差万別。
「その部屋に、どんな家具があり、どのように過ごすか」を考えると、自然と適切なサイズが分かります。
とは言っても、ラグ選びに慣れていない人にとって、サイズを考えるのは難しいもの。
そこで、ラグを主に使用する「ダイニング」「リビング」「寝室」の3つに分けて、適切なラグのサイズの選び方を示しておきます。
ダイニングのサイズ
ダイニングにラグを敷く場合は、イスを引くときのことを考え、「テーブル+60~75cm」の余裕を持たせましょう。
すでにダイニングテーブルとチェアが家にあるなら、実際に立ったり座ったりすると、どれくらいの幅が必要か分かりやすいです。
ダイニングにラグは必要なさそうに思われますが、敷くことでイスを出し入れする際の傷や騒音を防止してくれます。
リビングのサイズ
リビングでは、ソファやリビングテーブルのまわりに座るときのことを考えてサイズを選びます。
ソファがあるリビングにラグを敷く場合、「ソファの横幅+10~20cm」ほどの余裕を持たせるとバランスが整います。
小さいお子さんがいる家庭では、床で遊ぶことも考えて、遊び毛の少ないラグを選ぶと良いです。
寝室のサイズ
朝起きたときに床が冷たいと寝覚めが悪いので、ベッド周りにラグがあると快適です。
寝室に敷くラグのサイズの選び方は、大きく分けて以下の2パターン。
- ベッドとラグの横幅をそろえる
- ベッドの両脇と手前をすべてに覆うサイズを敷く
一般的には、ベッドとラグの横幅をそろえて選びます。ラグが大きいとコストが余計にかかるためです。
ラグの素材の選び方
ラグは、「アクリル」や「ポリエステル」などのさまざまな素材でつくられています。
素材によってラグの見た目や触り心地が変化しますが、素材選びでもっとも大切なことは「機能」の違い。
素材別の機能を表にまとめたので、選ぶときの参考にしてください。
分類 | 天然素材 | 化学繊維 | |||||
素材 | ウール | コットン | ナイロン | アクリル | ポリプロピレン | ポリエステル | レーヨン |
耐久性 | ○ | △ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | × |
弾力性 | ○ | ○ | ○ | ◎ | × | ◎ | × |
防汚性 | ◎ | ○ | × | ○ | ◎ | ◎ | × |
汚れ落ち | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
制電性 | ○ | △ | × | ○ | × | △ | ○ |
防虫性 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
遊び毛 | △ | △ | ◎ | × | ○ | × | × |
おすすめの素材は?
どの素材を選べば良いか迷った場合、どこでラグを使用するのかをイメージしましょう。
- ダイニング 防汚・防虫性が高い「ポリエステル」
- リビング 冬は暖かく、夏は涼しい「ウール」
- 子供部屋 丈夫で害虫にも強い「ナイロン」
ラグにどのような素材が使われているかは、タグで確認できます。通販で見る場合は、商品の詳細を見ると記載があります。
ラグの毛足の選び方
ラグの毛足には大きく分けて、「ループ」と「カット」の2種類があります。
実用性で選ぶなら「ループ」
毛足がカットされず、ループ状になっていてるパイルのラグを「ループ」と呼びます。ループはパイルの密度が高いので丈夫。耐久性などに優れています。
また、ループにもさまざまな種類があり、ラグの表面に出ている毛足の高さが均一なループを「レベルループ」と呼びます。
これに対して、高さを不ぞろいにしたループを「マルチレベルループ」と呼びます。毛足の高さの違いでデザインを生み、視覚的に変化を生ませているラグです。
肌触りで選ぶなら「カット」
輪上の毛足の先端をカットしたパイルのラグを「カット」と呼びます。毛先をカットしたラグは、やわらかな肌触りが特徴です。
一般的なカットは、毛足が5~10mmの範囲で切りそろえた「プラッシュ」と呼ばれています。カットのなかでも、長さ25mm以上の毛足をカットしたラグを「シャギー」と呼びます。
シャギーは、毛足が長いのでゴージャス感がありますが、クッション性に劣ります。見た目や触り心地を楽しみたい人向けのラグです。
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ラグの毛足のループとカットの違いは?買うならどっち?
ラグの毛足は「ループ」と「カット」のどっちが良いのか解説します。それぞれの特徴の違いから、選び方のポイントをご紹介します。
まとめ
ラグを選ぶときは、まずは色・柄を決めましょう。豊富な色から選ぶのは大変ですが、平均点を狙うなら「シンプル」がベスト。柄や派手な色は避けましょう。
ラグのサイズは、近くの家具よりも「一回り大きい」を目安に考えてください。
素材も豊富にありますが、それぞれの機能の特徴で選ぶと良いでしょう。比較的使いやすい素材は「ポリエステル」です。
ラグの毛足は、実用性で選ぶなら「ループ」、肌触りを重視するなら「カット」がおすすめです。
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部屋を広く見せるラグの色選びのポイント
床に敷くラグ(カーペット)の色を選ぶ機会があったら、アイボリーや薄いグレーなどの白に近い色を選ぶことをおすすめします。白に近い色のラグは、空間を広く見せ汚れも目立ちません。
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