「町田ひろ子アカデミー」は、インテリアの専門学校の中でも有名校。
しかし、学費は決して安くはないので、入学の前に「クラスはどんな雰囲気?」「卒業してから、ちゃんと就職できる?」などのリアルな評判が気になりますよね?
そこでこの記事では、2012年の全日制・東京校の卒業生である私が、町田ひろ子アカデミーの評判をご紹介します。
「町田ひろ子」ってどんな人?
町田ひろ子は、1977年に日本で初めて「インテリアコーディネーター」を提唱した人物。
武蔵野美術大学産業デザイン科を卒業後、スイスで5年間家具デザインを研究。1978年に「町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー」を設立しました。
私が在学中に聞いた噂では、「健康のため冷たい物は口にせず、白湯などしか飲まない」らしいです。
授業やクラスの雰囲気についての評判
男女比について
開催校やコース、年度によっても多少は異なると思いますが、町田ひろ子アカデミーに通う学生は、女性が中心です。
私の在学していたクラスの男女比は、女性が8割、男性が2割ほどでした。
年齢層について
町田ひろ子アカデミーのクラス全体の人数は、全日制(1年コース)で30名ほど。年齢層は20代前半~40代くらいまで幅があります。
インテリア業界の未経験者がほとんどで、異業種からの転職を考えている感じでした。インテリアという業界柄、明るくて社交的な人が多いのが特徴です。
センスは必要?
「インテリアについて全く知識がない」「センスに自信がない」人でも大丈夫。
私も家具について詳しくありませんでしたし、将来インテリアの仕事に就けるか不安に感じていました。
インテリアというと感覚的でふわふわしたイメージもありますが、美しくコーディネートするのには理論やルールが存在します。
実際に町田ひろ子アカデミーでインテリアを学ぶと、「感覚」ではなく「理論」に基づいたセンスが身に付きました。入学時にセンスは必要ありません。
先生の雰囲気
町田ひろ子アカデミーで私たちを指導してくれる先生は、各分野のスペシャリスト。
インテリアコーディネーター、建築、パース(空間の透視図)、照明、テーブルコーディネートなど、現役で活躍している講師から授業を受けられるので、「インテリアの最新情報」や、「働いてからのリアルな就職事情」などの情報も手に入ります。
町田ひろ子アカデミーの課題について
町田ひろ子アカデミーの名物と言えば、課題の多さではないでしょうか?私が入学する前にも、「課題が多い」という評判を耳にしていました。
課題って何やるの?
町田ひろ子アカデミーの課題にはさまざまな種類があります。
- パース(空間の透過図)
- イメージボードの作成
- 建築模型
- 平面図の作成
- CADの作成
上記はほんの一例です。
イメージボードとは、家具やカーテンなどのコーディネートのイメージを1枚のボードにまとめたものを指します。
後半の授業ではプレゼンがメインになるので、コーディネートのコンセプトから各部屋のフロアプランを発表するための準備があります。
町田ひろ子アカデミーの課題では、コピー代や材料費などで月に数千円を費やします。
課題は両立が難しい
課題だけを考えると、入学前の評判ほど多いとは感じませんでしたが、他との両立が難しいのは事実です。
全日制(1年コース)であれば、12月に行われるインテリアコーディネーターの試験勉強をしながら課題をこなす必要があり、就職活動をすべき1~3月には、卒業制作があります。
他のコースのことは詳しく分かりませんが、社会人の夜間コースであれば仕事の合間を縫って課題に取り組むことが予想されます。
課題をうまくクリアするコツ
町田ひろ子アカデミーの課題をうまくクリアするコツは、「どのくらいで区切りをつけるか」が肝心。
デザイン系の仕事に終わりはありません。完璧を求めれば求めるほど、改善すべき点が次々に現れます。
ポイントは、期限のギリギリで完成を目指すのではなく、提出できるレベルまで早めにザックリと終わらせておくこと。残りの時間は、「他のやるべきこと」とのバランスを考えながら取り組みましょう。
インテリアの仕事に就いてからも、時間をうまくコントロールできる人が成功します。もちろん、力を入れて時間をかけるほど実力が身に付くのは事実ですので、さじ加減が大切です。
全日制でアルバイトをする余裕は?
町田ひろ子アカデミーの全日制に入学する場合、朝から夕方まで週5日で授業がありますが、アルバイトをする余裕はあります。
平日は授業終わりに学校に残って勉強したり、課題に取り組む人もいますが、土日は基本的に授業がありません。
私は金曜の夜と休日を使ってアルバイトをしていました。また、町田ひろ子アカデミーの紹介で、インテリア関係のアルバイトを紹介してくれる可能性もあります。
資格や就職先についての評判
入学前にもっとも気になるのが、「卒業後の進路」ではないでしょうか?「在学中に取得できる資格」とともに解説します。
ほぼ確実に取得ができる資格
町田ひろ子アカデミーでほぼ確実に取得ができる資格は、「ライフスタイルプランナー」です。在学中に授業で対策してくれて、学校で受験ができます。
ただし、ライフスタイルプランナーなんて資格は、何の役にも立ちません。履歴書に書いても企業で知っている人は少ないので、就職にも使えません。
インテリアコーディネーターの資格は?
町田ひろ子アカデミーの授業では、一次試験と二次試験の対策講座が行われます。
在学中にインテリアコーディネーターの資格を取得した人もいますが、全員が合格できる訳ではありません。
資格の合格率は25%前後と狭き門。優しい資格ではありませんし、課題との両立もあるので相当な勉強が必要です。
資格なんて必要ない
インテリアコディネーターの資格がなくても業界で仕事をしているプロはたくさんいます。重要なのは資格を持っていることではなく、町田ひろ子アカデミーで何を学んできたかを語れること。
資格の取得にこだわる必要などありません。
卒業すれば強力な武器になる
日本のインテリアの第一人者である、町田ひろ子が校長を務めるアカデミーは、業界ではかなり評判があります。
町田ひろ子アカデミーを卒業したこと自体、就職先に強烈にアピールができます。履歴書に書けば注目を集めますし、町田ひろ子アカデミーの卒業生を欲しがる企業は多くいます。
卒業制作と就職活動の時期がかぶりますが、卒業してからゆっくり仕事を探せば、必ずインテリアの仕事に就けます。
先生をうまく活用する
町田ひろ子アカデミーには、現役で活躍している講師がたくさん在籍しています。顔の広い講師に頼めば、就職先を紹介してくれるチャンスもあります。
私のクラスでは、講師の紹介で大手のインテリアメーカーに就職先が決まった人もいます。高い授業料を払っているのですから、先生をうまく利用しましょう。
まとめ
町田ひろ子アカデミーの評判についてまとめます。
- 学生は女性が多い
- 年齢層は20~40代まで幅広い
- 入学時にセンスは必要ない
- 課題は要領よくこなす必要がある
- 在学中に資格が取れなくても大丈夫
- 卒業すれば企業にアピールできる
町田ひろ子アカデミーでは、インテリアの知識がない人でも気軽に入学できる専門学校です。
センスに自信がなくても、基礎的なところから確実にステップアップしていき、卒業までに実践的なスキルが身に付きます。
課題が多いこともあり、在学中に就職するのは難しいですが、卒業してからゆっくり就職活動すると良いでしょう。