欧米に比べて、日本の住宅では狭いことが難点。限りあるスペースで家具のレイアウトを考えるのに、頭を抱える方も多いのではないでしょうか?
狭い部屋のレイアウトは難しく、自分なりに工夫をしても返って狭くなる危険もあります。
では、狭い部屋のレイアウトは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?インテリアコーディネーターが解説します。
部屋における家具の占有率を下げる
狭い部屋を広く見せるためには、家具の占有率を下げる工夫が大切です。
家具の占有率とは、「狭い部屋の中に、どれだけの物がレイアウトされているか」の割合を示します。
基本中の基本ですが、不要な家具が1つでもあれば、部屋が狭い原因を生んでいます。
狭い部屋をおしゃれにしようとして、無駄な家具ばかりレイアウトしていませんか?あるいは、ムダに大きなサイズの家具をレイアウトしていませんか?
今一度、「部屋にレイアウトしている家具は、本当に必要か?」を考え直して、不要であれば処分しましょう。
家具を捨てるときは、お住まいの自治体が定める処分方法に沿って処分してくださいね。
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高さの低い家具を中心にレイアウトする
天井まで高さのある家具は、見る人に圧迫感を与えます。圧迫感は、自然と「空間を狭い」と感じさせます。
テレビボードは壁面収納などが主流になってきていますが、部屋を狭く見せます。収納量を重視して、天井高までの本棚や収納棚も人気ですが、家具の上部にスキマがないと広く感じません。
狭い部屋では背の高い家具を避け、低めの家具を中心にレイアウトしましょう。
背の高い家具がある場合は?
すでに部屋に背の高い家具がある場合は、以下の3つの工夫を意識してレイアウトしてください。
- 背の高い家具は部屋の片側に集中させる
- 部屋の手前にレイアウトする
- 天井にスキマをつくる
狭い部屋のあちらこちらに背の高い家具がレイアウトしてあると落ち着きません。背の高い家具は、部屋の片側にまとめてレイアウトしましょう。
まとめてレイアウトすることで、家具を置かない壁ができ、狭い部屋が広く見えます。
壁際に背の高い家具をレイアウトするときは、なるべく部屋の手前にレイアウトしてください。さらに、濃い色の家具を手前に、淡い色の家具を置くにレイアウトすると、遠近感が増して広く見えます。
また、天井ギリギリまでモノが置いてあると、視線が抜けません。収納棚の上に箱や雑貨を置いているなら、どかしてスキマをつくってあげましょう。
色の使い方を工夫して狭さを克服する
海外のインテリアの実例集などをみると、カラフルでおしゃれに見えます。色の組み合わせ方も独創的で、美しく見えますよね。
しかし、狭い部屋で印象的な色のインテリアをレイアウトすると、余計に狭く感じさせます。原色や濃い色、ビビッドカラーは避けましょう。
大きな家具は薄い色が基本
狭い部屋で大きな家具をレイアウトするときは、薄いカラーを選ぶことがポイント。
濃い色の面積が多いと、部屋が狭く見えます。ソファやカーテンなどの大型家具は、壁紙に近い色や淡い色を選びましょう。
柄物や真っ黒なカーテンを使っている部屋は要注意です。
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素材にも「軽やかさ」を取り入れる
ガラスなどの透明感のある素材の家具や雑貨は、視線が抜けるので圧迫感を生みません。狭い部屋では、ガラスのテーブルや雑貨をレイアウトするのがおすすめです。
大きな鏡をレイアウトする
大きな鏡を置くことは、狭い部屋を広く見せる王道のテクニック。部屋の景色が鏡に映りこむことで奥行きが生まれ、実際よりも部屋を広く感じさせます。
壁面全体を鏡にしている飲食店は、狭くても広く感じますよね?
一般家庭でも効果的なテクニックなので、なるべく大きい鏡を置きましょう。姿見としても使えるので便利です。
鏡の前に観葉植物を置くのも効果的。観葉植物をレイアウトすると、視線を誘導し、狭い部屋に奥行きが生まれます。
まとめ
狭い部屋は、工夫次第で広く美しく見せることができます。
具体的なレイアウトのポイントは以下の4つ。
- 不要な家具は処分して余裕をつくる
- 低めの家具を中心にレイアウトする
- 大型家具は壁紙に近い色や淡い色を選ぶ
- 大きな鏡で部屋に奥行きを持たせる
狭い部屋は周りが囲まれているため、安心感や居心地の良さがあります。広さが足りないことで悩むのではなく、狭いと感じさせないレイアウトを意識しましょう。
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