よく、「収納スペースは、とにかくたくさんあった方が良い」と考える人がいます。
たしかに、収納が全然ないよりは、たくさんあった方が便利かもしれません。ですが、収納スペースがムダにあるのも考えもの。
収納がたくさんあると、それだけ不用品をため込む余裕ができるからです。
収納が多いほど物が増える
収納スペースは、人に例えると「胃袋」です。
胃袋が大きいと、人は太りやすくなりますよね。人よりたくさん食べられる余裕があるわけですから、人並みの食事量では満足しません。普通に食べても、「まだ食べられる」とどんどん食べようとするのです。きっと、胃袋が満たされるまで食べ続けるでしょう。
収納スペースも同じです。収納スペースが大きければ大きいほど、ある程度収納しても「まだ収納できる」「まだ空きがある」と考え、新しい物を買ってはそこに放り込みます。きっと、収納スペースがいっぱいになるまで、物を整理しようとは思わないでしょう。
収納が多いと、不用品をため込む体質を作ってしまうのです。
収納は少なくて良い
収納は少なくて良いのです。極端に収納がないのは不便ですが、必要以上にあると不用品が増えます。ちょっと足りない、くらいがちょうど良いのです。
収納が少なければすぐにスペースが埋まるわけですから、収納の中をこまめに整理しようと意識します。
たとえば、新しい洋服を買うとき。
収納が少なければ「もう収納できないから、使っていない洋服を処分しよう」と考えますよね。古い洋服は捨てるなり、メルカリに出品するなりして、整理するはず。
でも収納が多ければ、新しい洋服を買う際「まだ収納できるから、着ていない洋服はいつか使うかもしれないし、保管しておこう」と思うことでしょう。収納スペースが不用品でいっぱいになるまで買い物を繰り返すかもしれませんね。で、気が付けば収納スペースの大半が着ていない洋服で埋まっている、なんてことに。
だからこそ、収納はちょっと足りないくらいがちょうど良いのです。
収納は捨てることの方が大事
収納で大事なのは、「収納スペースの確保」ではなく、「捨てることの重要さを考える」こと。
収納スペースをたくさん作っても、不用品を増やす余裕を作るだけ。やたらと収納を増やすのはやめて、ずっと使っていない物は捨てる、新しい物を買ったら古い物は捨てるなど、まずは物を増やさないことを考えましょう。
家の中の不用品が減れば、収納スペースなんてそれほど必要ないことに気が付くでしょう。その方が、物の管理がしやすくなり、ずっと快適に暮らせます。
まとめ
収納は、ちょっと足りないくらいがちょうど良いのです。
収納スペースが多いと、物が増えても「まだ収納できる」と考えてしまい、不用品を捨てる機会が奪われます。
逆に収納がちょっと足りなければ、要らない物を処分しようと意識するはずです。ムダに収納を増やそうとするのはやめて、捨てることの重要さをまず考えましょう。