寝室にはシーリングライトのようなまぶしい光は必要ありません。調光タイプを選べば明るさを落とすこともできますが、それだと逆に明るさが足りないことも。それに、演出性がないためリラックスもできません。
実際、我が家の寝室にはシーリングライトは設定しておりません。
では、寝室にはどんな照明器具を選ぶべきなのでしょうか?そこでこの記事では、寝室におすすめの照明器具をご紹介します。
あわせて読みたい
寝室にシーリングライトは不要!
寝室の天井部分にシーリングライトを設置する例も多く見受けられますが、特別な理由を除いて、設置する必要性はありません。
ベッドルームは少し暗く感じるくらいの照明の方がくつろぎや安らぎを感じ、睡眠を促すことができるため、シーリングライトのようなまぶしい光は不要です。むしろ、シーリングライトの光は睡眠を妨げるため、設置すべきではないと判断するのが自然です。このことは、九州大学大学院の安河内朗教授が実験で明らかにしています。
シーリングライトではなく、他の用途に向けた照明を充実させましょう。
ただ、配線などの関係で、どうしてもシーリングライトしか設置できない場合もあるでしょう。この場合、やわらかな光を放つ半間接光タイプのシーリングライトの設置がおすすめ。ベッドに横になったとき、光源が直接目に入らないためまぶしく感じません。
また、寝室で勉強や仕事などの作業スペースがあるのなら、シーリングライトの明るさが必要になることもあります。
-
寝室に適した照明の光色はオレンジか?それとも白か?
寝室に適した照明の光色は、電球色の「オレンジ色」か、それとも昼光色の「白色」か?どちらを選ぶべきか解説します。
続きを見る
寝室におすすめの照明器具は?
寝室に必要な明るさは、安らぎやくつろぎを感じる明るさです。
安らぎやくつろぎ感のある明かりを演出できるのが、
といった照明器具です。
ナイトテーブルに置く「テーブルスタンド」
テーブルスタンドとは、卓上に置くタイプのスタンド照明のこと。ベッド脇のナイトテーブル(寝室のベットの脇に置く小さめのテーブル)に配置することで、ベッドサイドの明かりを確保できます。
ベッド脇のスタンドスタンドは、読書やスマホを操作するときなど、寝る前に他の照明を消して過ごすときに欠かせない明かりとなります。
テーブルスタンドは、ベッドに横になったときに電球が見えないタイプを選びましょう。まぶしくないため快適です。
ヘッドヘッドの裏の「間接照明」
寝室をおしゃれに、かつリラックスした雰囲気にするのが、ベッドヘッドの後ろから光る「間接照明」。
ベッドヘッドの後ろに照明器具(小型のフロアスタンドやスポットライトなど光れば何でも良い)を置いて、点灯させるだけでドラマチックな雰囲気になります。
雰囲気重視の照明方法ですが、手軽なのでぜひ実践してみてください。
足元を照らす「フットライト」
夜中にトイレに起きたときに便利なのが「フットライト」。
トイレに行くためにテーブルスタンドなどの照明を点けてしまうと、自分ばかりか、隣に寝ている人まで光で起こすことがあります。足元だけを照らすフットライトは、自分にも寝ている相手にも光が当たらず目が覚めません。寝室のベッドサイドや入り口付近に設置しましょう。
フットライトにはセンサー式のタイプやコンセントに差し込むタイプがあります。
部屋のコーナーに置く「フロアスタンド」
寝室全体の明かり不足を補うのに最適なのが「フロアスタンド」。
半間接照明タイプ(光を天井や壁に反射させてやわらかい光が広がる照明のうち、シェードが透過性のあるタイプ)のフロアスタンドを寝室のコーナーに置けば、部屋全体が明るくなるだけでなく、奥行きと広がりをもたらす効果があります。
フロアスタンドは、部屋の広さと照明器具の光の広がり方に合わせていくつか設置してみましょう。
まとめ
日本の多くの寝室にシーリングライトが設置されています。この照明器具は部屋全体を明るくするため便利ですが、寝室にはまぶしすぎるため向いていません。
寝室に必要な光は、読書灯として点灯する「テーブルスタンド」や、トイレに起きたときに足元を照らす「フットライト」など、それぞれの動作に応じた必要最低限の明かりです。
これらに加えて、「間接照明」や「フロアスタンド」など、雰囲気アップや明るさを補うための照明器具を設置すると良いでしょう。
このように、照明は1つで済ませるだけではなく、複数を組み合わせて使う「1室多灯(いっしつたとう)」にするのがポイントです。
-
明かりでワンランク上のリビングに!照明プランのポイントまとめ
リビングルームの照明計画の基本をまとめました。リビングとはどんな空間で、照明器具はどのように配置するべきか?どういった照明器具がおすすめか?などについて詳しく解説します。
続きを見る
あなたへのおすすめ
-
寝室の家具配置のコツは?レイアウトのポイントと例を徹底解説!
寝室は、くつろげる空間を演出するのがポイント。ベッドのまわりにはスペースをあけて開放感ある空間にした方が、動作の妨げにならず、ゆとりが生まれます。
-
快適に寝られるベッドフレームとマットレスの選び方まとめ
ベッドフレームとマットレスの選び方を図解!ベッドフレームのサイズやデザインの選び方、マットレスのかたさの選び方について詳しく解説します。はじめてベッドを購入する方はぜひ参考に。
-
6畳・8畳・10畳の寝室の家具配置例
寝室の家具配置の例をイラストで解説。6畳・8畳・10畳それぞれの広さの寝室で、ダブルベッド1台と、シングルベッド2台を配置したときのイメージをご紹介します。