トリップトラップは、人間工学を基にデザインされており、子どもの成長にあわせて高さや奥行きを調整できます。
調整する板は、「座板」と「足のせ板」の2枚。板の位置は、L字板の各ボルトを緩めることで取り外し、調整ができます。
この記事では、座板・足のせ板は、それぞれどのくらいの高さ・奥行きに調整するべきなのか?について解説します。
座板の高さと奥行きの目安
トリップトラップは、「座板(小さい板)」と「足のせ板(大きい板)」の高さと奥行きを調整できるようになっています。
まずは、「座板」の高さと奥行きの目安を解説します。
座板の高さ
座面の高さは、以下のように設置します。
- 「子どもの肘の位置」と「テーブルの高さ」を同じ位置にする
- ベビーセット使用時は1段目の溝(一番上)にはめ込む
「子どもの肘の位置」と「テーブルの高さ」を同じ位置にする
テーブルに対して肘を適切な高さに調整することで、体の一部を緊張させることなく楽な姿勢で食事や勉強ができます。
実際に子どもをトリップトラップに座らせて、「子どもの肘(ひじ)の位置」と「テーブルの高さ」が同じ位置になるように座板の高さを調整してみてください。
ベビーセット使用時は1段目の溝(一番上)にはめ込む
ベビーセット使用時は、座板を一番高い位置に取り付けます。
テーブルが低すぎたり高すぎる場合は、「子どもの肘(ひじ)の位置」と「テーブルの高さ」が同じ位置にならないので、トリップトラップ専用のトレイを使うなどすると良いでしょう。
座板の奥行き
高さだけではなく、奥行きも正しく調整しましょう。
座板の奥行きは、以下のように設置します。
- 太ももの3/4が乗るくらいの奥行き
- 出しろが左右均等になっている
- ベビーセット使用時は出しろが4~5cm程度になっている
太ももの3/4が乗るくらいの奥行き
座板の奥行きは、背もたれに軽く寄りかかったとき、太ももの3/4が乗るくらいの奥行きに調整します。このとき、膝(ひざ)の裏と座板の前端の間に、指2本分のすき間ができます。
こうすると、座面の前端とふくらはぎの間がゆったりとし、楽に座れます。
出しろが左右均等になっている
座板の出しろが左右均等になっていないと、トリップトラップがガタつく原因になります。左右の出しろをメジャーで測りながら、均等になる位置で座板を固定してください。
ベビーセット使用時は出しろが4~5cm程度になっている
ベビーセット使用時は、取り付けの関係で座板の位置(前後)を4~5cm程度になるように調整します。出しろが前に出過ぎていたりすると、レール(ガード)のスナップ部分がきちんと入りません。
足のせ板の高さと奥行きの目安
次に、「足のせ板」の高さと奥行きの目安を解説します。
足のせ板の高さ
足のせ板の高さは、以下のように設置します。
- 足の着く高さ
- 大人が使用するときは足のせ板を上部の鉄パイプより上の位置にする
足の着く高さ
足のせ板は、足の裏がつくような高さに設置します。自然に座った状態で、足がしっかりつく高さに調整しましょう。
足のせ板を足の裏がつくよう高さに設置することで、足を使った体重移動ができるようになります。こうすることで、血流を妨げず快適に座れます。
また、あごや舌の力が使いやすくなり、食べ物を口に運んだときに口の前の方で取り込めるようになります。
大人が使用するときは足のせ板を上部の鉄パイプより上の位置にする
大人が使用するときは座板を外し、足のせ板を座板として使用します。このとき、足のせ板は上部の鉄パイプより上の位置にくるように設置してください。
座板(小さい方の板)は使用しなくなるので、L字板の一番下の溝にはめ込んでおくと良いでしょう。
足のせ板の奥行き
足のせ板の奥行きは、以下のように設置します。
- L字板の前縁よりも前に出ていない
- 出しろが左右均等になっている
L字板の前縁よりも前に出ていない
足のせ板がL字板の前縁よりも出ていると、足のせ板に体重をかけたときに転倒する恐れがあります。L字板の前縁よりも前に出ていない奥行に調整してください。
出しろが左右均等になっている
座板と同様に、足のせ板も出しろを左右均等に調整します。左右の出しろをメジャーで測りながら、均等になる位置で足のせ板を固定してください。
まとめ
座板と足のせ板は、14段階に分かれているL字板の溝にはめ込みます。
解説した「座板の高さと奥行き」と「足のせ板の高さと奥行き」を参考にしながら、適切な位置に設置してください。板の位置は、L字板の各ボルトを緩めることでを調整できます。
これから組み立てる方は、次の記事を参考にしてください。
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