一般的に住宅の壁紙は白に近い色が採用されています。その理由は、壁紙は白っぽいほど空間が広く見えるためです。
柄物の壁紙は、パッと見るとオシャレで洗練された雰囲気を演出できるように思われます。ところが、狭く見えたり、落ち着かない空間になってしまう恐れがあります。
もし、壁紙を選ぶ機会があり失敗したくないのなら、白に近い色で、柄が目立たないものを選びましょう。
明度が高いほど広く感じる
色彩学では、色の明度によって人の感じ方が違うと言われています。一般的に、明度が高いと空間を広く感じる傾向にあります。
明度とは「色の明るさの度合」を指し、明度が低いと黒に近くなり、明度が高いと白に近くなります。
たとえば、すべての壁紙が黒く塗りつぶされている空間を想像してみてください。かなり狭く感じるはずです。反対に、部屋一面が白っぽいと広々として見えるはず。
ですので、部屋の壁紙の色は明度の高い白を選ぶようにしましょう。純白だと光が反射し過ぎて居心地が悪くなるので、少し色味のある白や、アイボリー、グレーっぽい白でも良いでしょう。
柄物や濃い色の壁紙は狭く見える
インテリア関連の雑誌や海外の住宅の例を見てみると、柄物の壁紙を採用しているケースをよく見かけます。オシャレでつい真似してみたくなりますよね。
ところが、柄物は慎重に選ばないと失敗します。
特に次のような壁紙は部屋が狭く見えたり、柄が目立ちすぎて居心地の悪い空間になってしまいます。
- 色が濃い
- 柄が大きい
- 柄の輪郭がはっきりしている
こういった壁紙は、輸入物によくあります。100円ショップ、DIYショップなどでは、今ある壁紙の上から簡単に貼れるテープ状の壁紙も手に入りますが、目立ちすぎる柄も多く見受けられます。
壁紙だけ見るとすごくオシャレですが、空間全体のバランスを考えないと失敗するかもしれません。導入する際は慎重に選びましょう。
柄や色のある壁紙を貼りたい場合は?
どうしても柄物や色のある壁紙を部屋のアクセントとして取り入れたいときは、
- パステルカラーなど目立たない色を選ぶ
- 小さく目立たない柄を選ぶ
- 柄の輪郭がはっきりしないものを選ぶ
- 壁の一面にだけ取り入れる
- 壁の腰高の高さまで貼る(一面に貼らない)
などの工夫をすると良いでしょう。
とにかく、目立たずにさりげなく取り入れることが重要です。
まとめ
壁紙は、柄がなく白に近い色を選ぶと失敗しません。
「柄のない白だと味気ない空間になってしまう」と思われがちですが、壁は室内でもっとも大きな面積を占めるため、色や柄選びは特に気を使う必要があります。
色や柄でオシャレな空間を演出したいのなら、クッションカバーなど小さい面積から挑戦してみると失敗しませんよ。
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