和室は簡素でインテリアの装飾が難しい空間。照明の選び方や工夫の仕方で悩む人も多いでしょう。
そこでこの記事では、和室の照明の選び方をご紹介します。
和室の照明は使い方で決まる
食事をすることが目的のダイニングや、寝ることが目的の寝室と違い、和室は家庭によって使用目的が多種多様。
まずは、和室をどのように使うのかを考えましょう。
和室の使い方は大きく分けて以下の2つ。
- 生活の中心として使う
- 普段は使わないが、来客の対応で利用する
それぞれで、和室の照明のあり方が変わってきます。
生活の中心として使う場合
高齢者や和室があるワンルームに住んでいる若者は、1日を通して和室で過ごすことが多いでしょう。
生活の中心として和室を使うのであれば、「寝る」「食事をする」「読書をする」「くつろぐ」など、さまざまな行動が予想されます。
照明は、それぞれの行動をサポートし、快適に過ごせるよう計画する必要があります。
普段は使わない場合
リビングの一角に和室を設けている場合は、来客のためだけに使うことが多いでしょう。小さなお子さんがいる家庭では、子どもが遊ぶときだけ、和室を使うこともあります。
生活の中心として和室を使わないのであれば、目的に応じた照明を計画します。
たとえば、「子どもが遊ぶ」「書道をたしなむ」などの場合は、明るくて活動的な照明が必要です。
反対に、「友人を招きたい」「お茶会で雰囲気のある和室にしたい」のなら、リラックスできる空間を照明で演出しましょう。
和室の照明の組み合わせ方
天井照明で全体的な明るさを
高齢者が1日を通して部屋を使うのであれば、視力の衰えを考慮して十分な明かりが必要です。シーリングライトのような、和室全体を明るくしてくれる照明があれば便利です。
シーリングライトを選ぶときは、和室用のデザインを選ぶと統一感が生まれます。
ペンダントライトでおしゃれに
「シーリングライトよりも、もっとおしゃれな照明を取り付けたい」そんな人におすすめなのがペンダントライト。
昔と違って、今は和室にも合う現代風なペンダントライトが増えました。シーリングライトよりも温かな光が特徴的で、天井からつるすだけで和室のシンボルになります。
デザインもさまざまなので、部屋の雰囲気に合わせて選べるところも魅力です。
床の間をギャラリー風に
床の間は、和室の照明を彩る絶好の場。
床の間に飾ってある掛け軸や生け花、盆栽などを照らせば、ギャラリー風に演出できます。
フロアスタンドで安らぎを
和室で快適に過ごすためには、シーリングライトのような明るさも必要ですが、リラックスしたいときにはもう少し雰囲気を楽しみたいところ。
そんな時におすすめなのがフロアスタンド。
和室は基本的に床に座って過ごすことが多い空間なので、低い位置から照らせるフロアスタンドを配置すれば、安らぎを与えてくれます。
座った時に光が目に留まり、低い位置からの光りがリラックス効果を生みます。
和室を生活の中心として過ごす場合も、補助灯として使えるほか、寝る前の手元の明かりとしても活躍します。
和室が暗いときの対処法
和室の照明をつけても、「なんか暗い」と悩まされることってありますよね?
その原因と対処法を簡単にご紹介します。
和室はどうしても暗くなる
和室が暗くなる原因は、壁面の色にあります。
たとえば、リビングのような「白い壁面」で囲まれている空間は、照明の光を反射するので部屋全体が明るく見えます。
一方の和室は、「茶色やベージュの壁面」がベースとなっているので、光りが反射しにくく、明るくなりにくいのです。
明かりをつけても暗いと感じたら、一段明るいランプに交換しましょう。ランプの明るさを判断する基準は、ワット(W)数を確認すること。
ワット数が高ければ高いほど、和室が明るくなります。40Wで暗いと感じたら、60Wに変更をすると改善されます。
まとめ
和室の照明は、独特な雰囲気や簡素な構造を生かすために、光がやわらかく拡散するような明かりがおすすめ。
高齢者が生活の中心として使用する場合は、十分な明るさを確保することを最優先で考えましょう。
おしゃれに演出したいのなら、床に置くタイプのデザイン照明を取り入れるのがおすすめです。
また、障子がある部屋では、近くに白い陶器などを置いて光の反射で明るさを補うのもテクニックの一つです。
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