かつて日本の住宅では「シーリングライト」が主流でしたが、照明の重要性を認識する人が増え、照明にもさまざまな種類があることが広く知られるようになりました。
インテリアショップなどでも、多種多様なデザインや光り方をする照明器具を目にするでしょう。
照明器具の種類が増えることは喜ばしいことですが、バリュエーションが増えすぎて、違いが分からなくなった人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、照明器具の種類を整理してご紹介します。
室内の照明の種類
室内の照明器具には、以下のような種類があります。
- シーリングライト
- ペンダントライト
- シャンデリア
- ダウンライト
- スポットライト
- デスクスタンド
- フロアスタンド
- ブラケット
それぞれの特徴を見ていきましょう。
シーリングライト
シーリングライトは、日本の家庭でもなじみ深い照明器具ですね。天井と密着するように備え付け、部屋全体を照らす照明です。リーズナブルな点でも優秀。
日本でシーリングが普及している理由の1つは、家の狭さです。シャンデリアやペンダントライトなど、天井からつり下げるタイプの照明器具は、狭い空間にとって空間を圧迫させるからです。
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ペンダントライト
ペンダントライトは、チェーンやコードで天井からつり下げる種類の照明器具です。
部屋全体を明るくする照明ではないため、ダイニングテーブルなどの一部を照らすことに利用されます。
食卓やテーブルの上につるすときは、テーブルの上から70〜80cmくらいの高さがベスト。低すぎる位置だと邪魔になり、あまり天井の高い位置につるすとフォルムの美しさが発揮されないためです。
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シャンデリア
照明器具の周りにいつくもの電球が付いており、華やかな装飾が印象的なシャンデリア。
天井から鎖などでつり下がるデザインが一般的ですが、直接天井に取付けられるシャンデリアもあります。
「シャンデリア」の語源はフランス語の「シャンドル(ロウソク)」に由来します。当時はロウソクを立てる照明器具でしたが、電気の発達により、現在のような華やかなデザインへと進化しました。
シャンデリアは圧迫感や威圧感を与えますが、日本の住宅用にコンパクトなものや装飾性を抑えたシンプルなデザインも開発されています。
ダウンライト
ダウンライトは、天井や壁面に埋込まれた小型の照明器具。床に向かって光を放ちます。
玄関やリビング、寝室など、幅広いシーンで活躍する照明器具です。ダウンライトを基本に、フロアスタンドなどの照明器具を組み合わせると、幅広いシーンに対応ができます。
スポットライト
ダウンライトと混同されがちですが、スポットライトは埋め込まない種類の照明器具です。光り方はダウンライトと似ていて、方向性があり、部分的に明るくできます。
空間の一部を強調したいときに適しているため、美術品や絵画を照らすのに良く用いられます。一般の住宅では、これを応用してポスターやファブリックボードなどを照らすとおしゃれに見せられます。
デスクスタンド
デスクスタンドは、机やテーブルの上に置く種類の照明器具です。「スタンドライト」とも呼ばれます。
手元を明るくすることが目的で、部屋全体を明るくすることが目的ではありません。ペンダントライトやブラケットライトなどと組み合わせた照明計画が必要です。
フロアスタンド
フロアスタンドは、床に直接置くタイプの照明器具です。「フロアライト」とも呼ばれます。
天井に向かって光を放つ種類や、和室の畳や壁の隅を照らすような種類など、バリュエーションに幅があります。
ブラケットライト
ブラケットライトは、壁面や柱に張り出したように取付けられている種類の照明器具です。
補助灯としての役割が強いですが、玄関や廊下、寝室などの壁面に取付られ、やわらかな光が楽しめます。
玄関に設置する場合は、下駄箱の影をつくらないように配慮しましょう。廊下に配置する場合は、通行の邪魔にならないように注意すること。
屋外の照明の種類
屋外の照明器具には、以下のような種類があります。
- 門灯
- ポーチライト
- ガーデンライト
インテリアショップよりも、ホームセンターの園芸用品などに売られていることが多いです。
門灯
門灯は、門や塀に取り付け、表札や足元を明るくするための照明器具です。センサー付きのタイプもあり、夕方になると自動的にスイッチが入る種類もあります。
ポーチライト
ポーチライトは、玄関扉の上に取り付け、カギを開けるときの手元や足元を明るくする照明器具です。防犯対策用の照明器具としては、人感センサー付きのポーチライトが活躍しています。
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ガーデンライト
ガーデンライトは、玄関までのアプローチや、庭のガーデニングを照らすための照明器具です。屋根のない屋外で使用するため、防水用であることが必須条件。
建築化照明の種類
建築化照明とは、天井や壁面全体を平均的に照らす照明のことです。店舗や施設などで使用されますが、最近では一般的家庭でもこの種類の照明器具が用いられています。
コーブ照明
ランプを天井や壁面の上部に設置し、天井を明るくする照明です。天井に向かう光を室内に反射させることで、やわらかい雰囲気を演出します。
縦方向に光るため、ある程度の明るさを補うことができます。
コーナー照明
天井と壁面との境に照明器具を取り付けて、天井と壁面を同時に照らしながら、部屋全体を明るくする種類の照明です。天井が低いときに適した手法です。
コーニス照明
天井を照らすコーブ照明に対して、上から下に向かって照らすのがコーニス照明。壁などの垂直な面に照明器具を付けます。壁面や窓などを美しく照らすことができます。
バランス照明
壁面に照明器具を取り付けて、上下に向かって照らす種類の照明です。イメージは、「コーニス照明」と「コーブ照明」の組み合わせ。
上部の光を天井に反射させることにより、室内全般の照明としても利用できます。
まとめ
照明器具にはさまざまな種類がありますが、場所や部屋の使用用途によって上手に使い分けましょう。
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